＊久しぶり ページ3
ツッパリ全盛期の1980年代。
ここ、成蘭女子校も例外ではない。
＊
成蘭女子校の番長、早川京子の顔は幸せに満ちていた。
ルンルンと心を踊らせ笑が耐えない。
そんな京子を慕う川崎明美は空気を読まず京子の肩を叩いた。
｢京子さん、いま隣町のやつが…。｣
｢あぁ？ったく、行くぞ。｣
心底面倒くさそうにそう言って彼女は教室から出て行った。
＊＊＊
｢ったく、屁でもねぇっつーの。｣
｢流石っす。｣
彼女らの傍らには女が転がっていた。
｢ほら早く帰るぞ。今日は伊藤さんとの約束があるんだからな！｣
｢はいっす！｣
｢京子、随分派手にやったのですね。｣
京子達の後ろから声が聞こえた。
2人は振り返りその声の主を確認する。
｢久しぶりですね、京子。隣のは明美さんですか？ふふ、しかし詰めが甘い。｣
｢あ、アンタ一体……｣
｢敷嶌さん！！！｣
｢え！？｣
｢相変わらず優しいですね京子。明美さんも京子のが移ったのでしょうか。｣
成蘭の制服を身にまとっているが明美には見覚えがなかった。
見た目はとてもではないがスケバンには見えない。
しかし京子が�爐気麌佞鵜瓩埜討鵑世海箸�ら只者ではないと感ずいた。
｢一緒に帰ってもいいですか？｣
｢はいっ！｣
｢は、はい、｣
隣にきた彼女はニコリと笑い前を向いたまま明美に自己紹介をし始めた。
｢私は敷嶌Aです。あなた方と同級生ですのでどうか仲良くしてくださいね。｣
｢ぅあ、はいっ、よろしくお願いします。｣
どことなくぎこちない明美に京子は耳打ちをした。
｢いいか、この人は成蘭の番だ。うーんと裏番長ってやつだ。｣
｢ぇっ！そうなんすか！スケバンには見えないっす……。｣
｢それを逆手にとって戦うんだよ敷嶌さんは。｣
こそこそと喋っているとAは顔を2人に向けた。
｢仲間はずれは寂しいですね。｣
｢仲間はずれだなんてそんな！｣
ふふふ、と微笑んだA。
明美にはやはり裏番長には見えなかった。
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もちまる - 面白いです！更新楽しみにしてます(*´`*) (2018年11月4日 23時) (
レス) id: baed5daad7 (このIDを非表示/違反報告)
オキ(プロフ) - 主人公の京子ちゃん溺愛っぷりいいですねw更新頑張ってください！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 0da5fa57f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょーりん | 作成日時：2018年11月4日 19時
