私もプリンシパル (ページ40)

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なんとか弦くんに気持ち伝えられた…

なんか今まで想い続けていたのがやっと実ったのかなって思ったら､もう涙が溢れてきちゃって止まんなくなる｡

弦「お前､何でそんなに泣いてんだよ笑」

『だって…私がどんだけ弦くんのことで振り回されて来たと思ったんの…それにこの間､やっとの思いで気持ち伝えたのに弦くん､盛大に振るから…』

弦「この間のは悪かったけど…俺がお前のこと振り回したとか言ってるけどお前が勝手にキャーキャーやってただけだろ」

『なっ…！そういうこと言う!?ほんとあんた､デリカシーないんだから!!ばーか！あんたなんか落ちて正解だよ！少しは反省しろ！』

弦「お､お前こそ言い過ぎだろ！」

弦くんの一言で､つい笑い出しちゃったけど弦くんもなんだか可笑しそう｡

弦「まぁ､とにかく｡俺も東京行くから､俺が行くまで待ってろ」

『うん…ずっと待ってるから…何回落ちても待ってるよ』

弦「…最後の一言余分だわ」

そう言って､そっと私に口付ける｡

私､今の時間が今までの人生の中で1番幸せだと思う｡

『…ねぇ｡私もさ､糸真ちゃんみたいに主役になれてる？』

弦「…糸真みたいに？」

『そう｡糸真ちゃんにね､今度はAが主役になる番だって背中押されたんだよね』

弦「…俺はお前はもう､とっくに主役だと思うけどな」

『ほんと？笑』

弦「…こんな時に嘘つくわけねぇだろ」

『まぁそれもそうか笑』

糸真に言われた「今度はAが主役になる番」ってやつ､

私､今が最高に主役っぽいよね笑

ずっと自分の気持ち言えなかったり､隠してきたけど､

もう隠したりしない｡

そうすればこうやって…

私もプリンシパルになれる｡

やっぱり自分の人生くらい､自分が主役じゃなきゃね？笑

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