私もプリンシパル (ページ4)

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※翌朝

私は基本､幼馴染とはいえ弦くんと和央とは別で登校することにしている｡

何故なら2人はうちの学校でずば抜けて人気者だから｡

いくら幼馴染とはいえ､私が2人の幼馴染だなんて同じクラスの人以外は知らないことだから､

変に反感を買うのも面倒だし､まぁ2人の世界観とやらがあるというのならその世界観をわざわざ壊そうとも思わないし｡

だから私はいつもさくちゃんと一緒に登校してるんだ｡

聡太「今日もあの2人､相変わらず凄いねー」

『まぁ､あんだけ容姿が整ってればそりゃ女の子も寄ってくるでしょ｡特に和央なんて顔良し中身良しの文句なしだもん』

聡太「そうだよねー｡Aもさ､可愛らしい顔立ちしてるんだし､別にあの2人と一緒に居たって文句言われないんじゃない？」

『朝からお世辞どーも｡それに幼馴染とはいえ､私だって1年の時になんか派手めな女の子達に文句言われた事あるんだよ？』

聡太「えー､Aでも言われちゃうんだ…女子ってこーわっいね」

『あの時はなんとかその派手派手さんちと同じ中学出身だった晴歌がその子達に文句返ししてくれたおかげでその子達もそれ以来何も言わなくなったし､何故か他の子からも文句言われなくなったんだよ』

聡太「へぇー｡あっ､そういえば住友さんにも言っといた方が良いんじゃない？」

『それなら晴歌が私から伝えとくよって言われたから晴歌に任せる｡そんな事より､さくちゃんも糸真ちゃんと話せるように頑張りなねー笑』

聡太「えっ!?な…なんで急にそんな事言うの!?」

『糸真ちゃんに惚れてるのバレバレだから｡そんなわかりやすさじゃ､クラスのみんなにもすぐ知られちゃうぞー』

聡太「き､気を付けるけど…住友さんに言わないでね!?」

『言うわけないってー｡むしろ放っとくから好き勝手にやっときー』

聡太「す､好き勝手って…!!酷くない!?」

その後､教室で晴歌達を待っていたら､いつも通りのニコニコ笑顔の晴歌と青ざめたような顔色の糸真ちゃんが入ってきた。

きっと早速弦くんと和央の事でも聞いたんだろう｡

でも糸真ちゃんにはこんな変なルールなんて気にせず､

自由に糸真ちゃんらしくしていれば良いと思う｡

だって糸真ちゃんはほんとに純粋でピュアなんだもん｡純白って感じ｡

頑張れ､糸真ちゃん…