私もプリンシパル (ページ28)

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糸真ちゃんがさくちゃんのところに行った後に､今度は弦くんが来た｡

弦「おまえ､花火やるか？」

『うん…！』

弦くんと花火をやってたら和央もこっちに近付いてきた。

和央「おっ､このメンツは久々だね」

『和央…弓ちゃんのとこにいなくて良いの？』

和央「大丈夫､それに弓ちゃんが僕に"あの2人のところに行かなくて良いの？"って言ってたんだよ？」

『そっか…』

和央「でもやっぱりこのメンツはいいねぇ｡落ち着くよ」

『でもあんた達､お互い側にいてくれる人がいるから良いよね』

弦「おまえもあのでっかいのいるだろ」

でっかいのって…金やんのことか｡

特徴覚えるくらいならまず名前覚えてあげようよ…笑

それから､少し3人で花火をしていたら晴歌と金やんも花火をやりに来た｡

それで晴歌が弦くんを少し離れた場所に連れて行っちゃって､和央も弓ちゃんのとこに行っちゃった｡

だから今は金やんと2人きりで､どこか気まずい｡

金「あのさ､さっきはごめん」

『いやいや…こちらこそ酷いこと言っちゃって申し訳ない…』

金「あの2人がキスしてたのがそんなに気になっちゃった？」

『私､弦くんと和央と幼馴染なの｡小さい頃はずっと一緒だったんだけど…だからなのかな､他の誰かと一緒にいるのは少し見るに堪えないというか…』

金「なるほどね｡そういうことか」

『うん｡だから金やんの事が嫌いになったわけじゃないからさ､勘違いさせちゃってたらごめんなさい』

金「大丈夫､もう謝んなくて良いよ｡せっかく花火やってるんだから､もうこの話はおしまい」

『…そうだね』

金やんが暗い話をやめて明るい雰囲気にしようとしてくれたのは凄くわかったけど

やっぱり気になるもんは気になる｡

ほんとにまだ出来ることがあるの？

やっぱり弦くんを諦めずにいるには晴歌は傷付けることは間違いないから…

そんな事を考えながら2人の様子を見ていたせいで､

金やんに様子を伺われてたとは全然気が付かなかった｡