私もプリンシパル (ページ19)

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それから､弦くんは絶対断るだろうと思っていたのにまさかのOKしてる｡

聡太「わーお！凄いね！ここもカップルになっちゃったね！」

さくちゃんがそう言うと晴歌は凄い嬉しそうに微笑む｡

いつもなら可愛らしいと思うその笑顔でさえ､今は物凄く憎たらしい。

みんなは和央達が戻って待ってるらしいけど､とてもじゃないけど我慢出来ない｡

『…あっ！そういえば私､この後用事あるんだった！申し訳ないけど､先帰るね…？』

糸真「うん！じゃあ和央達に伝えとくよ」

糸真ちゃんの返事を聞いて､逃げるように会場から離れた｡

みんなから離れると､我慢していた涙がボロボロと溢れてくる｡

よろよろと廊下を歩いている時､ちょうど和央と弓ちゃんにすれ違った｡

弓「…Aちゃん､大丈夫…？みんなと一緒じゃないの…？」

『みんなは､まだ…向こうにいる…私だけ､先に帰るって言って出てきたの…』

弓「そう…」

和央「…弓ちゃん､ごめん｡ちょっと先行っててくれない？」

弓「…わかったわ」

弓ちゃんの姿が見えなくなったのを確認すると和央は私に話しかけてきた｡

和央「…A､どうしたの？僕らがいない間に何があったの？」

『…晴歌が弦くんに告ったの…それで弦くんが承諾して…付き合うことになった…』

私がそう言うと､和央は目を丸くして驚く｡

『私､油断してたんだ…笑弦くんなら誰にも取られないだろうって…』

和央「そっかそっか…」

『晴歌ね､前から好きだったって言ってたの…でも､私の方が晴歌よりずっと前から弦くんのこと好きだったのに…今までの努力､全部台無し…笑』

和央「…でも､大丈夫だよ。あの2人は長続きしない」

『…え…？何で…？』

和央「それは､まだ言えないけど｡でも弦は国重の事はただの友達としか思ってないよ」

『じゃあ…何で弦くんは晴歌と付き合ったの？』

和央「それは僕も知らないよ笑なんとなくじゃない？」

和央に慰めて貰ってなんとか涙も止まり､やっとの事で家に帰ってきた｡

せっかく晴歌と仲直りしたのに､また気まずくなっちゃったよ…