私もプリンシパル (ページ14)

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結婚式から数日後｡

ここ最近､弦くんと和央の様子がおかしいと感じるようになった｡

そして､それは糸真ちゃんも同様になんとなく感じていたらしい｡

学校で和央がいない隙を狙って糸真ちゃんに話しかける｡

『…ねぇ､なんかあの2人さ｡喧嘩でもしたのかね？』

糸真「私もその事をずっと気にしてるんだけど…和央は家ではいつも通りって感じだから何もわかんなくて…」

『…そうなんだ…でも昔っからずっと和央に引っ付いてたあの弦くんが和央と一緒にいないなんて絶対なんかあったって…』

糸真「…昔っからべったりなんだね笑」

『そうなの｡もうほんとにね､いっつも和央～和央～って感じ』

2人で弦くんと和央の話をしていると和央が戻ってきた｡

和央「2人して僕の話してんの？笑」

『え､あっ…まぁ…うん…』

和央「へぇー､僕に言えない話？笑」

糸真「言えなくもないけど…あんまりはっきりとは言いづらいっていうかなんていうか…」

私も糸真ちゃんも和央にどう説明したらいいのかわからずに言葉を濁していたら

ちょうど良いタイミングで晴歌が話しかけてきた｡

それから､さりげなく弦くんも教室に入って来たけど､こっちの様子には目もくれない｡

そんな中､クラスの男子数人がわざとなのかは知らないけど

私達にも聞こえるような大きな声で話し出した｡

「同じクラスで同じ家から登校って､どうなんだよ笑」

「なんかこっちが気遣うわぁ～」

「ってかさ､弦から糸真んちに乗り換えたってこと？笑」

「そー､館林から住友に乗り換えたの！しかも親子で！笑笑」

すると弦くんも聞こえたのか､くるりと後ろを振り返り男子達にも近寄ってく｡

弦「おい｡今､おまえなんつった！」

そのままの勢いで4人のうちの1人の胸ぐらを掴んだ｡

このままだと絶対弦くん､殴りかかる…

そう思って､咄嗟に弦くんの元へ駆け寄った｡

『ちょっと､弦くん!! やめてよ！』

でも弦くんは気付かずに大きく肘を引いて､殴ろうとする｡

その肘が思いっきり私の鼻に直撃した｡

それで､鼻血を吹き出して後ろの方に倒れ込んだ｡