贖罪 続き ページ50
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CY 「パブロフの犬の話」
『はい？』
授業が終わり荷物を纏めている彼女に話しかけてみた
CY 「面白かったね」
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『そうでしたね……あと狼に育てられた少女カミラの小話も興味深かったので、本を借りて調べようと思いました』
彼女の俺に向ける表情が、いつもより柔らかくて
驚きながらも、なんだか胸が苦しくなった
CY 「………俺、その本持ってるよ。明日持ってこようか？」
『…あ、そんなわざわざ大丈夫ですよ。それに時間かけて読み終えるタイプなので』
やっぱり彼女は遠慮したけど
CY 「なら、尚更俺から借りた方がいいんじゃない？図書室で借りたら期限内に読み終わらなきゃいけないでしょ」
週に一度隣に座るだけの関係より、
少し近付きたくて粘ってみた
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『じゃぁ、来週の水曜日、この授業がある時でいいので……お願いします』
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CY「……わかっBH「A〜〜！！！」
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俺の返事を遮るように、廊下からベッキョナが彼女を呼んだ
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俺はただただ目を丸くした
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『ちょっと声でかい。何があったの』
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ベッキョナに対等に話す彼女を見て
更に驚き、胸が締め付けられる
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BH「universeって求人出してる？！」
俺の存在に気付いてないのかベッキョナは彼女に詰め寄る
『出してないわよ』
BH「出すように言っといてよヒョンに」
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意外な人間関係に気付いてしまった俺は
気持ちが晴れないまま教室を出た
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ベッキョナと彼女の関係が気になりながら
なんだか苛々する
「キム・A、ちょっと目障りㅋㅋ」
「ハラオンニ怖い〜〜ㅋㅋㅋ」
「次はあの女にします？」
「クラブ誘って酒で潰してから適当に男に渡しちゃう？一生脅せそうㅋㅋ」
偶然、その会話を聞いてしまった俺は
偶然、吐き気がするくらい不愉快で不愉快で
偶然、彼女が標的にされてて
偶然、俺は彼女への贖罪の気持ちがあるわけで
だから
彼女のために不幸を使ってみた
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ユウ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます！！頑張って更新させていただきます！！！ (2018年4月19日 7時) (
レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - この小説好きです！更新楽しみに待ってます！ (2018年4月18日 20時) (レス) id: 987a381ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ 3rd(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます！！温かい反応が頂けて安心しました！亀更新といいながらしばらくは毎日更新するつもりです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年4月17日 18時) (レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年4月17日 9時) (レス) id: b305d9b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ x他2人 | 作成日時：2018年4月14日 0時
