怪物の観察 ページ48
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水曜日の午前中は
偶然、彼女と同じ授業をとっていた
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隣に座れば怪訝な顔をする彼女がとても分かりやすい
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それから
俺は彼女を観察するようになった
いつも白いモデルみたいな男と
黒い眠そうな男に挟まれてキャンパス内を歩く彼女はいつも笑顔だった
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口を大きく開けて、声を出して笑う彼女
お腹を押さえて涙を浮かばせながら笑う彼女
上品とは思えない笑い方が多かったけど
俺は彼女の笑い方が何となく好きだった
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そして、彼女を笑わせる2人の男が羨ましかった
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次の週の水曜日、
彼女とお昼が食べたくて「この後暇？」って聞いてみた
案の定、俺を警戒する彼女はその誘いを断った
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だけど俺は、誘っておきながらも少し安心した
俺の不幸は人を選ばないから
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壊したいと思って近づいた彼女を
俺はいつの間にか壊したくないと考えるようになっていた
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何故だか彼女には不幸が発動していない
きっと、
週に1回隣に座ることくらいは許されたのだろう
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BH「よっ！この後呑みに行こうぜ」
桜の木に寄っかかりながらベッキョナが手を上げた
CY 「……遠慮しとくよ」
ベッキョナに今できる1番優しい笑顔を見せた
BH「…そっか、、、また誘うわ」
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数分前まで
ベッキョナが寄りかかっていた桜を1人見上げる
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ベッキョナは、今でも大事な親友だ
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俺がアイツを傷つけない為に
こうして何度もベッキョナの誘いを断らなければいけない
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『……パク先輩…？』
俺を、パク先輩なんて余所余所しい呼び方をするのは彼女だけだ
桜を見上げた姿勢のまま、視線だけ横にずらせばやっぱり立っていたのは彼女だった
『っ……』
俺を呼んだくせに怯えるなんて、
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視線を彼女から桜に戻せば、
彼女は気まずそうに帰ろうと動き出す
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CY「Aちゃん」
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後ろを通り過ぎようとする彼女を呼び止める
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CY 「今欲しいものは？」
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ユウ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます！！頑張って更新させていただきます！！！ (2018年4月19日 7時) (
レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - この小説好きです！更新楽しみに待ってます！ (2018年4月18日 20時) (レス) id: 987a381ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ 3rd(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます！！温かい反応が頂けて安心しました！亀更新といいながらしばらくは毎日更新するつもりです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年4月17日 18時) (レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年4月17日 9時) (レス) id: b305d9b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ x他2人 | 作成日時：2018年4月14日 0時
