怪物と彼女 ページ47
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大学2年生、Aに出逢う
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大好きな桜の木の下で
名前もろくに覚えてないような女達に囲まれてた俺
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白いモデルのような男と並んで前を通り過ぎた彼女は一瞬俺と目があって
目があったことに対して「げ……」と言いたげな顔に歪めた
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俺は一方的にAを覚えていたが
彼女はきっと俺の存在を知らないのだろう
自分の両親を殺したのが、俺の父親だと知ったら
一体どんな反応をするのかな
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そうだ、彼女も崩壊させてしまおう
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「チャニョラ〜私酔っ払っちゃったかも〜」
「ハラオンニお酒弱いんですね〜可愛いです〜」
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彼女は
新入生歓迎会で偶然同じサークルであることが分かった
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まぁ
偶然、なんてもの存在しないんだけどね
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ハラヌナと、その取り巻きのやり取りに
面倒臭くて
笑みを見せるだけで何も返さない俺は
ただ彼女だけを目に写していた
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「さっきから何見てんのよ〜〜」
ハラヌナが苛立った声をあげながら、俺の視線の先を睨みつける
「1年？……なに？知り合い？」
CY 「まぁ、一応」
ハラヌナは舌打ちをして脚を組み替えた
Aは俺の視線に気付かないふりを装って、ハラヌナの食べ残したチキンを見て両隣の男と楽しげに話す
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あぁ、もしかして食べたいのかな？
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彼女の思考が分かれば、脊椎反射のように注文ボタンを押して店員を呼んでいた
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店員が大量のチキンを運んで入ってくる
「え？明太チーズチキン？頼んだの誰？」
「めっちゃあるじゃんkkk」
「ヤー誰だよこんなに頼んだのkkkk」
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俺だと名乗りあげれば
「お前そんなに食べられんのかよー！」
と笑い声の混じった野次を飛ばされる
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「チャニョル先輩？」
「チャニョラ？どうしたの？」
チキンの乗った皿を持って立ち上がる俺を
ハラヌナは不思議そうに見上げる
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CY「ねぇ、これ食べ切れないから……少し貰って？」
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俺の瞳は
驚いた顔の彼女1人だけを写しているのだろう
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ユウ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます！！頑張って更新させていただきます！！！ (2018年4月19日 7時) (
レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - この小説好きです！更新楽しみに待ってます！ (2018年4月18日 20時) (レス) id: 987a381ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ 3rd(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます！！温かい反応が頂けて安心しました！亀更新といいながらしばらくは毎日更新するつもりです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年4月17日 18時) (レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年4月17日 9時) (レス) id: b305d9b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ x他2人 | 作成日時：2018年4月14日 0時
