兄の妹 続き ページ34
.
.
昼間は高校に通い、夜は22時までuniverseで働く
universe入社当時の店長は俺が事情を説明すれば、快くシフトを多めに組み込んでくれた
.
まだ中学生のAは、俺に負担をかけていると思い込んでいるのか
俺が夜遅くに帰ってくるのをお腹をならせて健気に待ち、申し訳なさそうな顔で「おかえり」と迎える
XM「A……先にご飯食べて寝てなって言ってるよな」
ただでさえお前は睡眠不足なんだから、と付け加えると
『それは、私のせいでオッパも同じはず』
と泣き出しそうな顔をするから
XM「あああああそんな事心配しなくていいって！別に起こされてないから、元々夜遅くまで起きてるんだよ俺は」
俺は慌てて妹を抱き締める
.
触れれば温かい妹に、俺は心底安心しているんだ
.
夜にうめき声をあげて俺を起こしちゃうのも
料理を覚えようとして食材を無駄にしちゃうのも
2日おきに中学校を休むのも
全然いいんだ
.
全部、Aが生きている証拠なんだから
.
.
.
2人家族になった半年後
妹は悪夢を恐れて不眠症になった
そして家の電気が止められた
.
理由は、俺が過労で倒れたせい
.
俺が倒れた際の検査費用、入院費、薬代
精神科に通うことになった妹の治療費
+仕事に何日か穴を開け、シフトも減らされた俺
.
悪いことっていっぺんにやって来ちゃうんだな
.
気がつけば家賃を1ヶ月滞納し、電気と水道が止められた
真っ暗な家で、ロウソクに火をつけカップラーメンを啜る俺と妹
ルハナのお母さんが作ってくれたタッパーの料理は、レンジが使えないこの家では食べられなかった
.
『オッパ…………人生って何があるか分からないんだね』
XM「ははっ、勉強になったなㅋㅋ」
『私が高校に上がったらちょっとは楽になるよね……だから、楽しみに待っててね…本当に、いつもありがとうオッパ』
.
不眠症でやつれてるはずの妹の顔は
ロウソクに照らされながら
頼もしい表情を見せた
.
XM「うん、待ってるよ」
.
.
――――――――――――――――――――
しばらく更新遅くなります。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます！！頑張って更新させていただきます！！！ (2018年4月19日 7時) (
レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - この小説好きです！更新楽しみに待ってます！ (2018年4月18日 20時) (レス) id: 987a381ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ 3rd(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます！！温かい反応が頂けて安心しました！亀更新といいながらしばらくは毎日更新するつもりです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年4月17日 18時) (レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年4月17日 9時) (レス) id: b305d9b979 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユウ x他2人 | 作成日時：2018年4月14日 0時
