universeの彼女と彼等 3 ページ29
.
.
ｶﾞｼｬﾝ!!!!
和やかな雰囲気だった店内が静まり返り
私の前にいた女性が小さく悲鳴をあげた
.
私がお冷を落っことしてしまったのだ
.
SE「大変失礼しました。お怪我はございませんか？」
固まって動けない私の前で、私に背を向けしゃがみ込むセフン
女性は驚いただけだと笑ってくれたが
私の心臓はバクバクいっていた
.
XM「お召し物濡れてませんか？」
手に真っ白なタオルを持って女性を心配そうに伺うオッパ
.
HC「ったく、2ヶ月にもなって何やってんだよ」
ヒチョルオッパが私の頭を小突いた
.
.
私は、この店に必要とされてない
.
なんて
そんなこと誰も思ってない
オッパも店長も、セフンだって
失敗ばかりする私を黙ってフォローするだけで
嫌な顔は一度もしたことない
私はこの店に要らない
誰よりもそう考えてしまうのは自分だった
.
.
『も、申し訳……ありませんでした』
椅子に座ったままの女性は怒りもせずに大丈夫ですよと優しく笑ってくれた
.
.
SE「お疲れさん」
バイトが終了し、高校の制服に着替えると
店の前でセフンが待っていた
なんでまだここに居るんだろう、いつもすぐに帰る奴なのにって不思議に思っていたら缶コーヒーを差し出された
『……え？え？』
セフンは困惑する私を無表情で見つめた後に
SE「ヒョン、Aは俺が責任持って送るんで安心してください」
まだカフェの制服を着たままのオッパに、店の外からそう声をかけたセフンにギョッとした
オッパは何も言わずに手をあげた
.
.
そして何故かセフンと並んで歩く帰り道
思えばこの夜を境に私達は気を許しあい、
いつしか一緒に帰るのが当たり前になっていったのかもしれない
.
『……慰めようとか思ってんの？』
缶コーヒーを開けずに握りしめながら歩く
SE「別に……アンタはそんな事されても喜ばないでしょ」
『じゃぁ何これ、何この状況』
SE「……慰めるつもりはないけど、アンタはもっと自信を持って接客していいと思うよ」
え、慰められてね……？
何こいつ、、、きもちわるっ
私がキョトンとしてる間にもセフンは続けた
SE「アンタ、客にビビりすぎなんだよ」
.
.
universeの彼女と彼等 4→←universeの彼女と彼等 2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます！！頑張って更新させていただきます！！！ (2018年4月19日 7時) (
レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - この小説好きです！更新楽しみに待ってます！ (2018年4月18日 20時) (レス) id: 987a381ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ 3rd(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます！！温かい反応が頂けて安心しました！亀更新といいながらしばらくは毎日更新するつもりです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年4月17日 18時) (レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年4月17日 9時) (レス) id: b305d9b979 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユウ x他2人 | 作成日時：2018年4月14日 0時
