雨の記憶 ページ20
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XM「話があるんだ」
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私が話しかけるよりも先に、オッパが神妙な顔を向けた
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イーシンオッパの勘は当たったようだ
私はゴクリと唾を飲み込んで、促されたようにオッパの向かいに座った
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XM「今日の午後に警察がうちの大学に来たんだ」
心臓を鷲掴みにされた感覚
オッパが心配そうに私を見つめる
『っ……なんで今更』
XM「死刑執行が決まった」
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堰を切ったように溢れ流れる涙と、嗚咽、嗚咽、
崩れ落ちる私をオッパが力強く抱きしめてくれた
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この涙が、どんな感情の元流れているのかも分からないまま私はひたすら泣いた
中学2年生のあの日と同じように
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あの日、雨が降っていた
傘に落ちる雨の音が大きく聞こえた
大粒の雨がたくさん降っていた
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中学校から河川敷の一本道をまっすぐ歩いていた私は、人集りを見つけた
その中に見知った背中があったから野次馬に私も溶け込んだ
「死体が見つかったらしい」
こわいな、と思いつつキョロキョロ視線を動かすも
赤い光と、ブルーシートしか見えなかった
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「警部補！ガイシャの身元が分かりました。名前はキム・コンドン、キム・ソヨン、この近くに住んでいる夫婦です……
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一瞬にして
うるさかったはずの雨粒の音は聞こえなくなった
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ユウ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます！！頑張って更新させていただきます！！！ (2018年4月19日 7時) (
レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - この小説好きです！更新楽しみに待ってます！ (2018年4月18日 20時) (レス) id: 987a381ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ 3rd(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます！！温かい反応が頂けて安心しました！亀更新といいながらしばらくは毎日更新するつもりです！これからもよろしくお願いします！！ (2018年4月17日 18時) (レス) id: 9de56f798b (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年4月17日 9時) (レス) id: b305d9b979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ x他2人 | 作成日時：2018年4月14日 0時
