届かない、好きです。＿＿Yuto.N

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9:00


授業が始まる。



週の真ん中の水曜日の1時間目は大っ嫌いな数学。
なんで朝から頭使わなきゃならないの…。




話聞いてもどうせ分かんないからボーッもしちゃえ。

そう思って、窓の外を見る。



朝まで雄登くんが部活していたグラウンド。
キラキラ見えたのに今はただの砂が広がる場所。




自分の中でどれだけ雄登くんが輝いて見えてるのか凄く分かる。




友達｢…A！呼ばれてるってば！｣





…あ〜、好きだな…なんて思ってたらいきなり後ろの席の友達に肩を叩かれる。




｢へ？｣





先生｢…てますか？おーい、佐々木さ〜ん｣


(Aさんの苗字は佐々木です)




｢…はい！私？！｣




先生｢はい、私ですよ。ずっと呼んでますけど。早く2番の答え言って｣





…ええぇ……、解いてもないしわかりません。←





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