届かない、好きです。＿＿Yuto.N

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｢え、と……｣




いきなりの質問にびっくりして返事の声がすぐに出ない。


そんな私に気付いたのか雄登くんの顔が
ハッと上がる。





『あ…ごめん！今の、気にしないで。
いつも俺がいない時は1人で帰ってるから…昨日、誰かと帰ってるの見かけただけだから。』




｢あぁ…そうなんだ。｣





『ごめんね、』






それからは雄登くんは部活の話とか弟の話とか、それに飛貴くんの話とか
いつも通りしてくれるけど。



何となくそこから学校までの時間がいつもよりも長く感じて、私はなぜかちょっと気まずい。









雄登くんが何でそんな質問してきたのか分からないけど……








何故か、飛貴くんと帰った事は言ってはいけない気がした。








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