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御褒美は名前 ページ32

「次は姐さんのところで見せた炎だ。」
「手を出してご覧。」


此奴の云う事には従いたくないが、私はもう一度あの炎が見たく仕方なく手を出した。

すると私の掌から小さな火が出て来た。

...やっぱり暖かい。

この暖かさは両親を思い出させた。


「御満足頂けたようだね、」

「では最後は変化(へんげ)だ。」





『...やっぱりその姿は本来の姿じゃないの?』


「本来の姿か、、、」
「如何だろうね、私もよく判らない。」


『と、言うと?』

「...妖怪は突如その場に現れるんだ。」

「人間みたいに繁殖なんてしない、だから気が付いたらこの姿だった。」

「ある一説によると妖怪は元は普通の生き物だったが、死んでも死にきれない怨み等の感情から成ると言われている。」

「詰まり本来の姿は別の生き物であって、この姿は感情によって造られた仮の姿である可能性がある。」


...そうなんだ、初めて知った。



「ま、こんな話は如何でもいいのだよ。」
「其れで?何に変化(へんげ)して欲しいんだい?」









『...じゃあ其の姿の儘、耳と尻尾を引っ込ませてよ。』
「...そんなので良いのかい?」
『うん。』

「...そっか、それじゃあそうしよう。」


何処からか出した葉っぱを己の額に当てると、狐は普通の人間へ変化していた。



...見た目が同じだと親近感が湧くな、





あ、そうだ。
病院に連れて言った後の御褒美思い付いた。



















『ねぇ、太宰。』

「如何し、、、へ?」
「A、今、名前、、、」
「へ、?」













『御褒美として、名前で呼んであげる。』

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MIMI - 初コメ失礼します!m(*_ _)m私好みドストライクの小説です!体調に気を付けて頑張ってください! (4月30日 20時) (レス) @page34 id: 75400bec62 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - akaringoさん» ありがとうございます!褒め言葉嬉しいです!やる気が出ます! (3月20日 7時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 一般人さん» ありがとうございます! (3月20日 7時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
akaringo(プロフ) - 受験お疲れ様です!!夢主ちゃんの毒舌っぷりが最高です!!無理ない程度に更新頑張ってください!!╰(*´︶`*)╯♡ (3月20日 0時) (レス) id: 668d480e22 (このIDを非表示/違反報告)
一般人 - (名前)さん» もっと百鬼夜行の小説増えてほしいですね!受験合格おめでとうございます!! (3月19日 19時) (レス) @page29 id: 329d2d600a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫丸 | 作成日時:2023年11月12日 19時

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