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絡新婦 ページ30

「駄目だよ!姐さん、この子は私のモノだ!」

そう云った瞬間、狐は私を抱く力を強めた。
その拍子に手が脚に当たってしまい、激痛に襲われた。


『イッ!』



「あ、御免ね。」
尾「可哀想に、(わっち)が直ぐに治してやろう。」
尾「どれ、太宰、Aをそこの寝台に寝かせい。」
「はーい、」


...此奴が誰かの指示に従ってる、、、
新鮮だな。


そう思った時、脚に何かが巻かれる感覚がした。
細くて少しベタつく何か、


何だろ、これ。


尾「燃やせ、太宰。」







燃やす?








言葉の意味を理解した時にはもう遅かった。

『や、辞めて!』
『私人間なんだけど!?』



こんな所で死ぬなんて冗談じゃない!



「落ち着なよ、A。」
「火加減はちゃんとしているンだ、熱くないだろう?」



熱くない!?
そんな訳...














あれ?


暖かい...








『何で?』
「私の能力の一部だ。」







之が、此奴の能力...
一部って事は...



『他にも使えたりする?』
「勿論さ、帰ったら見せてあげよう。」

『...うん。』











尾「さてと、治ったぞ。」


そんな数分で骨折って治るものだっけ?

そう思い脚を触ってみるが、全くもって痛くなかった。
妖怪って凄い...!





『有難う御座いました、尾崎さん。』
尾「紅葉で良い。」
『...紅葉さん。』
尾「ふふふ、可愛いのぉ。」
「姐さんばかり狡い...」
「A、もう帰るよ。」




あ〜、もう帰るのか...
けど、先程から一寸不機嫌だし言う事聞いといた方が善さそうだな。

『お世話になりました。』

そう云い、紅葉さんと別れた。
帰り際に紅葉さんが何の妖怪か聴いてみれば
真逆の絡新婦(じょろうぐも)で、吃驚したのはまた別のお話。

能力→←尾崎紅葉



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MIMI - 初コメ失礼します!m(*_ _)m私好みドストライクの小説です!体調に気を付けて頑張ってください! (4月30日 20時) (レス) @page34 id: 75400bec62 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - akaringoさん» ありがとうございます!褒め言葉嬉しいです!やる気が出ます! (3月20日 7時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 一般人さん» ありがとうございます! (3月20日 7時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
akaringo(プロフ) - 受験お疲れ様です!!夢主ちゃんの毒舌っぷりが最高です!!無理ない程度に更新頑張ってください!!╰(*´︶`*)╯♡ (3月20日 0時) (レス) id: 668d480e22 (このIDを非表示/違反報告)
一般人 - (名前)さん» もっと百鬼夜行の小説増えてほしいですね!受験合格おめでとうございます!! (3月19日 19時) (レス) @page29 id: 329d2d600a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫丸 | 作成日時:2023年11月12日 19時

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