白の九尾狐【文スト】

言い訳 ページ13

まず前提として私に非が無い言い訳が必要。

そして彼が明らかに悪いような言い訳を考えなきゃならない。


朝食は彼が持ってくる、

其れから私は果実を食べ、彼は臓器をたべる。


何か、

何かないかな、




あ、




臓器を目の前で食べられるのが厭だからっていう理由は...？



え、いいんじゃね？



それに目の前で食べられたら吐いちゃうし、良い理由になる。










私天才だわ。








『御前、又臓器食べるつもりだろ、』

｢其れが何だい？｣





『そんなの目の前で食べられたら吐く決まってる、』

『だから一緒に食べたくなかった。』





正当な理由、之でイチャモンは付けれないよ。

さぁ、どうでる？









｢成程ね、短時間でよくそんな理由が思いついたものだ。｣

｢褒めてあげよう。｣








はぁん？

馬鹿にしてんのか、此奴。

てか本当の理由じゃないのバレてるし...



ま、そりゃそうか。

私が理由を言うまでざっと七秒ぐらい、

即答出来なかったら別の理由があるって此奴なら判る、

認めたくないけど、頭良いっぽいし...



『...』


｢どうやら諦めた様だね。｣




｢それじゃあ、お仕置だ。｣









...又、血を吸われるのだろうか、？

回避出来ないかな、？


私がそんな思考に浸っている最中にも彼は近づいてくる。




もう距離は無い、

その時、ある考え(アイディア)を思い付いた。


成功するかも分からないし、チャンスも一度しかない。

それでも之に賭けるしかない、



彼の顔が私の首へと近づく、




其の瞬間、私は息を吸い、









彼の大きくてふさふさの耳元で叫んだ。








『離れろーーーーー！』

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