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十八の時 ページ2

「何だ、未だ小さな子供じゃあないか。」



「逃がしてやってもいいけど、君よく見ると...」






  「美味しそうだね___。」






ヒュッと喉が鳴った気がした、



「でも食べる所が少ない、」



その言葉を聞き、私は安堵の息を漏らしたが...






  「君が十八になった時、迎えに行くよ。」






その言葉で再度躰が固まった。






「逃げようだなんて、思わない方がいい。」



「私はずぅっと君を見ているからね。」






そう言い残し九尾の狐は、暗闇の中へと姿を消した。






その後はよく覚えてない、

父と母の話によれば、私は血相を変えて公園で突っ立っていたらしい。

そして何日かした後、父と母にその日の出来事をたずねられれた。


思い出しただけで身震いをする私は、怖くて言える筈もなく未だに九尾の狐は私しか知らない秘密となった。



子供の時は毎夜九尾の狐の悪夢に魘されていた。

そして時が経つにつれ、悪夢は誕生日しかみないようになった。

然し、最近は毎日みている。

心当たりはある。



明日は、否、あと一分で私は十八の誕生日を迎える...



今迄極力外出を避け、九尾の狐に見つからないようにしてきた。

然し怖いものは怖い。

そんな思いも虚しく、

18歳になるまで、後十秒。






  拾、玖、捌、漆


  陸、伍、肆


  参、弐


  壱






鍵を掛けカァテンを閉めていた筈の窓から風が吹いた。



其方に目を向けると、窓は開いており、



あの時と変わらない、



人型の白い九尾狐が此方を見て笑っていた___。

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MIMI - 初コメ失礼します!m(*_ _)m私好みドストライクの小説です!体調に気を付けて頑張ってください! (4月30日 20時) (レス) @page34 id: 75400bec62 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - akaringoさん» ありがとうございます!褒め言葉嬉しいです!やる気が出ます! (3月20日 7時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 一般人さん» ありがとうございます! (3月20日 7時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
akaringo(プロフ) - 受験お疲れ様です!!夢主ちゃんの毒舌っぷりが最高です!!無理ない程度に更新頑張ってください!!╰(*´︶`*)╯♡ (3月20日 0時) (レス) id: 668d480e22 (このIDを非表示/違反報告)
一般人 - (名前)さん» もっと百鬼夜行の小説増えてほしいですね!受験合格おめでとうございます!! (3月19日 19時) (レス) @page29 id: 329d2d600a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫丸 | 作成日時:2023年11月12日 19時

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