217話闇の襲来 ページ30
それから少し飛んでから再び地面に降り立ち、メストとウェンディを探し歩く。
「一体 どこに行ったんだ。」
『ウェンディが心配だな。危ない目に遭ってないといいけど…』
何となく不穏な雰囲気を孕んだまま歩いていると、遠くの方で赤く光と煙が立ち上っているのを見つけた。
「赤い信号弾?あれは…」
『…この島に敵がいる。早く二人を見つけよう!』
それぞれ想いがかかった試験を中断せざるを得ない五組を思うと胸が痛い。早く場を収めて試験を再開させないと。
どこにいるともわからない二人を探す為にあちこち走り回った。
しばらくそうしていると嗅ぎ慣れた匂いが鼻を掠めた。茂みの先には二組のメンバーが見える。
『皆!』
グレイ「A!?」
ルー「ソルテも!どうしてここに…」
「一次で敗退した一組がキャンプに戻ってない。」
『メストとウェンディがまだなんだ。』
カナ「何ですって?」
目的の二人ではなかったがとりあえず四人は無事みたいだ。
ロキ「二人は気づいたかい?打ち上げられた信号弾に。」
『あぁ。それも敵の侵入を示す赤。』
エルザたちの方はウェンディを見つけただろうか。
どうしたものか、と頭を悩ませているとキラキラした何かが空からたくさん降ってくる。
「何だあれ?」
そのキラキラが弾ける直前、危険を察知した俺はソルテの襟首を掴み後方に飛び退いた。
グレイ「うおっ!」
ルー「ひーっ!!」
グレイ「おいおいちょっと待てよ…あれが全部 人間なのか!?」
降り続く敵は止まることを知らない雨のように、次々に地面へと降り立つ。恐らく、今これが島のあちこちで起こってる。
ウェンディたちを探している場合じゃなくなってしまった。
とりあえず今はこいつらを倒すしかない。
『四人とも思うところはあるだろうが試験は一時中止だ。今は敵の迎撃に集中しよう。』
ルー「悔しいけど、そうするしかないみたいね…」
グレイ「くそっ、こっちは本気でやってんのによぉ!」
カナ「……」
ロキ「もうこうなったら試験どころの話じゃないな。」
「けど、片付きさえすれば試験を再開出来る可能性はあるんじゃないか?」
四人を励ます為か、珍しくポジティブなソルテ。
『行くぞ!!』
グレイ、ロキ、カナ、ルー「「「「「おぉ!!!」」」」」
そうして迫り来る敵に向かった。
259人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ま い ま い(プロフ) - マナさん» あまりにも酷似した内容はNGですが、参考程度なら大丈夫ですよ〜。ただその作品に参考元を記載して欲しいのと、確認のため私にその作品を教えていただきたいです。 (11月20日 10時) (レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 話(作品)を参考にしたいのですが… (11月6日 19時) (レス) id: 73f360e95a (このIDを非表示/違反報告)
ま い ま い(プロフ) - マナさん» ゆっくり時間をかけて設定を練れば色々浮かんでくると思うので頑張ってください!! (11月1日 20時) (レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ま い ま いさん» なるほど…水の滅竜魔法で悩んでます… (10月20日 16時) (レス) id: 2f06539f07 (このIDを非表示/違反報告)
ま い ま い(プロフ) - マナさん» 今のところは風の滅竜魔法のみです… (10月18日 21時) (レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まいまい | 作成日時:2023年3月21日 20時