213話雪の降る街 ページ26
ﾏｽﾀ「試験内容の詳細は天狼島に着いてから説明するが、今回もエルザが貴様らの道を塞ぐ。」
ﾐﾗ「今回は私も皆の邪魔する係やりま〜す♡」
毎度毎度 立ちはだかる壁たちに出場者以外も悲鳴染みた声が上がる。
ｷﾞﾙ「ブーブー言うな。S級魔導士になるやつぁ皆通ってきた道だ。」
ということは今回はギルまで参加するのか！今年の八人は運がない。
ﾏｽﾀ「選出された八名とそのパートナーは一週間後にハルジオン港に集合じゃ。以上！！」
マスターの声を合図に皆は段々と散っていく。
俺もソルテを連れて帰路についた。
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時は経ち、早いもので試験の前日。
意味もなく街灯で薄く光り、雪が降る夜の街を一人で散歩している。
ぼんやりと歩く中、グレイと明日の試験のことが頭に浮かんだ。
気持ちに気づいてから何度も話しかけようと考えたが、彼は試験に集中しているから、と言い訳をするように逃げていた。
せめて応援したかったのに。
そう思いつつ、冷えた手を擦って温めていると＿＿＿＿＿
ｸﾞﾚｲ「A...？」
ハッとして俯いていた顔を上げると、鼻をほんのり赤くしたグレイがそこにいた。
何か話さなければいけないとわかっていてもやはり言葉に詰まって、口がパクパクしてしまう。
ｸﾞﾚｲ「何でそんな薄着なんだよ。」
そう言いながら駆け寄ったグレイは羽織っていた上着をかけてくれた。
『グレイが寒いだろ！大丈夫だから！』
ｸﾞﾚｲ「俺はこの程度の寒さどーってことねえ。大人しく着とけ。」
親切でくれた上着を返すことも出来ず、結局されるがままになる。
ｸﾞﾚｲ「...て。」
『え？』
ｸﾞﾚｲ「手ェかせっての！！」
強引に手を掴まれたと思えば、一回りほど大きな手に包まれた。予期せぬことに喉がひゅっと鳴る。
ｸﾞﾚｲ「こんなに冷てぇ手で...風邪ひく前にさっさと家帰れ。」
背を向けたグレイの袖をほぼ反射で掴んだ。
ｸﾞﾚｲ「...どうした？」
『...こんなこと言ったらS級魔導士失格かもしれないけど、明日の試験...グ、グレイを一番 応援してる、から。
だ、だから...頑張れ！』
ｸﾞﾚｲ「...おう！！」
にかっと笑うグレイに顔が熱くなる。
試験を終えたらちゃんと伝えたい。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
この時 俺は知らなかった。
まさか“あの人”と再開するなんて。それも楽しい形ではなく最悪の形で。
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ま い ま い(プロフ) - マナさん» あまりにも酷似した内容はNGですが、参考程度なら大丈夫ですよ〜。ただその作品に参考元を記載して欲しいのと、確認のため私にその作品を教えていただきたいです。 (11月20日 10時) (
レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 話（作品）を参考にしたいのですが… (11月6日 19時) (レス) id: 73f360e95a (このIDを非表示/違反報告)
ま い ま い(プロフ) - マナさん» ゆっくり時間をかけて設定を練れば色々浮かんでくると思うので頑張ってください！！ (11月1日 20時) (レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ま い ま いさん» なるほど…水の滅竜魔法で悩んでます… (10月20日 16時) (レス) id: 2f06539f07 (このIDを非表示/違反報告)
ま い ま い(プロフ) - マナさん» 今のところは風の滅竜魔法のみです… (10月18日 21時) (レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいまい | 作成日時：2023年3月21日 20時
