205話魔獣の住処 ページ18
ｱﾘ「お呼びでしょうか…」
ﾙｰ「アリエス！！この子たち全員モコモコで捕まえて！！！」
ｱﾘ「はい〜！」
おっとりとした喋り方の彼女は瞬く間にモコモコで獣たちの体の自由を奪った。
獣たちは最初は驚いたようにキャンっと鳴いたが、すぐに表情が柔らかくなった。じたばたと暴れる様子もない。気持ち良さそうだもんな、あのモコモコ。
ﾙｰ「ナイス！アリエス！！」
『ナイス！二人とも！！』
ｱﾘ「すみません〜…」
モコモコに包まれた獣に近づくと、柔らかかった表情は再び暗くなり今にも噛み付いてきそうだ。
噛まれること前提で獣に触れた。
ﾙｰ「ちょっ、A！」
『…大丈夫。
ねぇ 君たち、旅館の方へ下りて行ったのは何か事情があったんじゃないか？』
耳の後ろ辺りを撫でながら静かに話しかける。
最初は唸っていたが、危害を加えるつもりがないのがわかったのか大人しくなった。そして、何かを伝えたそうに藻掻いている。
『ルーシィ、アリエス この子たちを離してやってくれ。』
ﾙｰ「えぇ！？本気！？」
『今のこの子たちが俺たちを攻撃するように見える？』
ﾙｰ「た、確かに…今なら可愛く見える…」
獣たちの様子を見たルーシィはおっかなびっくりではあるが、彼らを解放した。
解放された彼らは森へ駆けたと思えば、少し先で立ち止まりこちらを窺っている。
ルーシィと顔を見合わせて獣たちへ着いて行った。
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少し経って辿り着いたのは木々に隠れ、ひっそりとした洞穴。獣たちはここだ、というように立ち止まりこちらを見た。
ルーシィと一緒になって覗くと、そこにはかなりの深手を負った他より大きな獣が息荒く横たわっている。体格から察するに群れのリーダなのだろう。
ﾙｰ「酷い傷…」
傷は明らかに人為的だった。トラバサミか何かによるものだろうか、足は特に傷が深く、とても歩けるような状態ではない。
『解せないな。』
ﾙｰ「何が？？」
『獣たちが旅館へ降りていくこととこの子の怪我に何の関係があるのかってね。』
ﾙｰ「確かに…うーん…」
二人揃って腕を組んで考える。
そこで思い出した。確か依頼書に…
ﾙｰ「『“不思議な魔力の漲る露天風呂”！！！』」
『もしその露天風呂の効力が傷の治癒系のものなら…』
ﾙｰ「この子たちが旅館へ降りていったのもこの大きな子を助ける為だって納得がいく！！」
そうして俺たち二人は旅館へ駆けた。
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ま い ま い(プロフ) - マナさん» あまりにも酷似した内容はNGですが、参考程度なら大丈夫ですよ〜。ただその作品に参考元を記載して欲しいのと、確認のため私にその作品を教えていただきたいです。 (11月20日 10時) (
レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 話（作品）を参考にしたいのですが… (11月6日 19時) (レス) id: 73f360e95a (このIDを非表示/違反報告)
ま い ま い(プロフ) - マナさん» ゆっくり時間をかけて設定を練れば色々浮かんでくると思うので頑張ってください！！ (11月1日 20時) (レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ま い ま いさん» なるほど…水の滅竜魔法で悩んでます… (10月20日 16時) (レス) id: 2f06539f07 (このIDを非表示/違反報告)
ま い ま い(プロフ) - マナさん» 今のところは風の滅竜魔法のみです… (10月18日 21時) (レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいまい | 作成日時：2023年3月21日 20時
