20、所属兵科 ページ22
『ジャン 大丈夫？』
頬が赤く腫れた彼を覗き込むとパッと顔を逸らされた。
「どうってことねえよ。それよか、お前 気をつけた方がいいぜ。あんな死に急ぎ野郎 気にしてたら命がいくつあっても足りねえ。」
『訓練してきたから大丈夫だよ。それより、上位10名おめでとう。立派な憲兵団になってね！もちろん マルコと一緒に。』
「…」
ジャンは黙ってしまって少し気まずい雰囲気が漂う。
『…お互い頑張ろうね。それじゃ＿＿＿＿＿』
「ちょ、ちょっと待て…
その…気をつけろよ。巨人とエレンには。」
『…ふふ 気をつけるね。特にエレンには。』
そうしてエレンたちの元へ歩き出した。
本当ならここで想いを告げた方がいいのだろうが、夢のような恋をしにここに来た訳ではない。だから、それはしなかった。
私の本来の目的を遂げるには、この想いはあまりに邪魔すぎる。
だから蓋をして、鍵を閉めた。
これで良かったんだ。
『エレン、ミカサ。』
「Aか…馬面に何もされなかったか？」
『またそういうこと言って…』
ジャンに対して敵意剥き出しのエレンの頬も赤く染っている。
すると、そこにアルミンも現れた。
「三人とも、今日はもうお開きだって…寮に戻るよ。」
「あぁ…なぁ A、アルミン。お前ら 兵団の希望はどうするんだ？」
『私はもちろん調査兵団だよ。』
「…僕も、調査兵団に入る！」
エレンたちの隣に腰掛けてアルミンの様子を窺う。
額に汗は浮かんでいるものの確固たる決意らしい。
「…A、別に駐屯兵団だってあるんだぞ？」
『三年前と同じようなこと言うんだね。エレンと一緒で私の覚悟も本物だよ。
それに、私も海を見たいから。』
アルミンを見ると、緊張も混じっているが頬が緩んでいた。
「そうか…アルミン、お前は…」
「あぁ、分かってるよ…
僕は人より体力がない。卒業模擬戦闘試験を合格出来たのも奇跡だ…」
アルミンを諭そうとするエレンだったが、アルミンはもう心に決めている。
「死んでも足でまといにはならないよ！」
その後、久しぶりにハンネスさんと会い、“昔話”をした。
エレンはその時の記憶を思い出そうとすると激しい頭痛を起こしてしまう。
壁の襲撃以上に何があればエレンをこんなに苛むことが出来るんだろう。
あの日、エレンに何があったんだろう。
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ま い ま い(プロフ) - あたりんさん» 返信遅くなって申し訳ない…めちゃくちゃ嬉しいです！！！ジャン推しの星になれるように頑張ります！！！ (2023年4月11日 16時) (
レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - ジャン好きなので嬉しいです！！更新楽しみにしてます！ (2023年4月2日 12時) (レス) @page20 id: c0f0373936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいまい | 作成日時：2023年3月19日 19時
