186話心の救い ページ47
ﾙｰ「ナツ！ウェンディ！A！」
ｸﾞﾚｲ「大丈夫か！？しっかりしろ！！！」
抱き起こしたAの顔は青白い。
ｸﾞﾚｲ「おい…A…」
ｼｬ「ウェンディ！」
ﾙｰ「ナツ！しっかりして！」
倒れた三人は呼びかけにぴくりとも反応を示さない。
ｸﾞﾚｲ「三人とも意識がねぇ…とりあえずエクスボールを飲ませるんだ！」
ﾙｰ「何それ？」
ｸﾞﾚｲ「俺たちはガジルからもらったんだが、お前はミストガンからもらってねーのか？この世界で魔法が使えるようになる薬だ。」
ﾙｰ「そういえば何か飲まされたような…」
ナツ、ウェンディと順番にエクスボールを飲ませる。
ﾅﾂ「ゲホッゲホッ！ぶはァー！！！」
ﾙｰ「大丈夫？ナツ。」
ﾅﾂ「と、止めねえと…」
何かを呟いたナツは突然走り出して行った。
次に目を覚ましたウェンディも途切れ途切れに話した。
ｳｪ「シャルル…た、大変なの…ギルドの皆が…」
最後に半ば無理やりAの口に押し込む。
ｸﾞﾚｲ「A 頼む…飲んでくれ…」
すると白い首の小さな喉がこくりと上下した。続けて、長いまつ毛がふるふると揺れたと思えば瞼がゆっくりと開いた。
ｸﾞﾚｲ「A…？」
『……っあ、あぁ…や、嫌だ！！』
目を覚ましたAは俺の腕の中で弱々しく藻掻いている。
ｸﾞﾚｲ「A 俺だ！こっち見ろ！」
暴れる腕をそっと制し、確かな声で落ち着かせた。
『っ、＿＿＿＿＿＿＿ぐ、グレイ…？』
Aside
目が覚めたと同時にさっきまでの記憶が頭を駆け巡り、警鐘を鳴らした。
碌に力の入らない腕で訳も分からず藻掻くと、上から声が降ってきた。
『ぐ、グレイ…？』
ｸﾞﾚｲ「…守るって約束したのに…すま」
眉間に濃い皺を刻んだグレイが話し終わる前にその胸に顔を埋めた。
『グレイ…グレイだ…たすけてくれた…ありがとう…』
信じられないくらい震えていた体がそうするだけでぴたりと止まった。グレイの体温が俺を溶かしてくれているようで心地良い。
反対に俺を包み込んだグレイは震えている。
『そ、そうだ…
ｳｪ「王国軍はエクスタリアを破壊する為に…巨大
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ま い ま い(プロフ) - マナさん» あなたの小説に私を参考にしたと明記していただき、あなたのその小説を教えてくだされば構いませんよ〜 (11月7日 6時) (
レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 話参考にしたいのですが… (11月6日 19時) (レス) id: 73f360e95a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まいまい | 作成日時：2022年9月1日 7時
