180話情報 ページ41
重苦しい空気を破ったのはいつだって破天荒な彼の声。
ﾅﾂ「やっぱり我慢出来ねー！！俺ァ 城に乗り込むぞーっ！！！」
それを冷静に諭したのは先程から紙とにらめっこしているシャルル。
ｼｬ「もう少し待ってちょうだい。」
ﾅﾂ「何でだよ！！」
ｼｬ「ちゃんと作戦を立てなきゃ、皆を元に戻せないわよ。」
『つっても、何か手立てがあったりするのか？この状況で。』
ｳｪ「皆…あんな水晶にされちゃって…どうやって元に戻せばいいんだろう。」
ウェンディは心細そうに言った。
水晶と言えば多少聞こえはいいが、あんなの単なる石だ。
ｼｬ「…王に直接 聞くしかないわね。」
そう言ったシャルルは依然として机に向かっている。
ﾙｰ「王様は皆を元に戻す方法を知ってるの？」
ｼｬ「恐らく。」
ﾙｰ「いけるかもしれない。もしも王様に近づくことが出来たら…」
何かを思いついたようシャルルにに問いかけたルーシィが話すには、彼女の所有する黄道十二門の中の一つが“鍵”になるらしい。
双子座のジェミニは触れた人に変身し、かつ、その間 その人の考えていることがわかる。それを利用し、エドラスの王に変身すれば、皆を助ける方法がわかるかもしれない。
ﾙｰ「問題はどうやって王様に近づくか…だね。」
ｳｪ「流石に護衛が多すぎて簡単には…」
解決法を見出したと思えばすぐに新たな問題が浮上する。何度目かのため息をつこうとした時だった。
ｼｬ「王に近づく方法はあるわ。」
俯けていた顔を上げるとシャルルはペンを走らせていた紙をこちらにバンと向けている。
それに書かれていたのはなんと、城への侵入経路。
ｳｪ「すごい！何で知ってるの！？」
ｼｬ「“情報”よ。断片的に浮かんでくるの。エドラスに来てから少しずつ地理の情報が追加されるようになったわ。」
『すごいな。シャルル様様だ。』
ﾊｯﾋﾟ「オイラは全然だよ。」
ﾙｰ「とにかくそこから城に侵入出来ればなんとかなるかも。」
ルーシィの言葉に一同はこくりと頷く。
ﾅﾂ「おし！！皆を元に戻すぞ！！」
ｼｬ「出発は夜よ。今は少しでも休みましょ。」
問題は多いものの今はシャルルの“情報”に頼る他ない。
魔法が使えないとこんなに不安になるなんてな。あんなに疎んでいた魔法でも突然使えなくなると不便なものだ、と他人事のように思う。
まだ光が残る街を窓辺から見下ろしながら夜に備えた。
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ま い ま い(プロフ) - マナさん» あなたの小説に私を参考にしたと明記していただき、あなたのその小説を教えてくだされば構いませんよ〜 (11月7日 6時) (
レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 話参考にしたいのですが… (11月6日 19時) (レス) id: 73f360e95a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいまい | 作成日時：2022年9月1日 7時
