163話緋色の空 ページ23
ナツ「どけェっ!!!そいつは仲間だぁ!!!連れて帰るんだ!!!」
ナツはグレイとルーシィの制止に耳を貸さず、押し通ろうとしている。
ナツの行為は言ってしまえば罪人に肩入れするということだ。当然、評議院はナツを取り抑えようとする。
ナツに向かっていく敵にさらに抵抗したのはグレイだった。
グレイ「行け ナツ!!」
ハッピ「グレイ!」
グレイ「もうこうなったらナツは止まんねえからな!気に入らねえんだよ!ニルヴァーナを防いだやつに…一言も労いの言葉もねえのかよ!!!」
ナツに続きグレイも抵抗し始めたのを発端に、こちら側は評議院に抗った。
気づけば俺の体も動いていた。
『エルザの笑顔を奪わないでくれ!!!』
評議院に必死に抵抗しながら叫ぶ。
エルザのあの笑顔は俺たちには作れない。ジェラールじゃないとダメなんだ。
ナツ「来い ジェラール!お前はエルザから離れちゃいけねえっ!ずっと側にいるんだ!!!エルザの為に!!!だから来いっ!!!!!
俺たちがついてる!仲間だろ!!!」
ラハ「っ、全員捕らえろォォォ!!!公務執行妨害及び、逃亡幇助だー!!!」
もう後戻りは出来ない。それでもいい。
そう思った時だった。
エルザ「もういい!そこまでだ!!!」
エルザの声で皆の動きは止まった。
エルザ「騒がしてすまない。責任は全て私がとる。
ジェラールを_____連れて、いけ…」
全てを押し殺して決断した声だった。
連行されて行くジェラールは不意に何かを思い出したように振り返った。
ジェ「そうだ
さよなら…エルザ。」
エルザ「…ああ。」
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ハッピ「エルザ…どこ行ったんだろ…」
『今 エルザのところに行っても返って気を遣わせるだけだよ ハッピー。』
ルー「うん 一人にしてあげよ…」
膝に顔を埋めながら小さい声で呟く。
結局、エルザに辛い選択を迫る結果になってしまった。
余計なことをしてしまった。
彼女の力になれず情けない気持ちで満たされていたこの時の俺はある人の視線に気づかなかった。
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ルーシィside
その日の朝焼けは今まで見たことのないくらいに美しい緋色に染まっていた。
エルザの髪の色のようにあたたかく、情熱的に。
顔を上げれば美しい空が広がっているのに。
顔を上げれば_____
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ま い ま い(プロフ) - マナさん» あなたの小説に私を参考にしたと明記していただき、あなたのその小説を教えてくだされば構いませんよ〜 (11月7日 6時) (レス) id: 140028ed61 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 話参考にしたいのですが… (11月6日 19時) (レス) id: 73f360e95a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まいまい | 作成日時:2022年9月1日 7時