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prologue ページ1
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”誰かの一番になりたい”
いつからか、こんなことを思うようになっていた。
両親は優しくて、友人は毎日楽しく私と話をしてくれる。不自由なんて全く無い。誰から見ても、幸せな毎日を送っている。
でも、傲慢な私には、この世界は酷く息苦しいのだ。
父の一番は、病気がちな母で。母の一番は、いつも自分を支えてくれる父で。
友人達の一番は、”友人A”の私ではなく、”親友A”の他の子達。
”一番に必要とされない”、というのが、私には酷く息苦しくて、辛かった。
誰が悪い訳でも無い。私が1人で傷ついて、1人で悲しんで、1人で息苦しくなっているだけ。
でも、なってみたかった。
1度だけでもいいから、”君が1番だよ”って、言われてみたい。唯一無二の存在となって、誰かを照らす。一番星みたいな存在に、なってみたかったんだ。
…そんなことを考える私は、やっぱりワガママな女。なんて、つくづく思った。
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作者名:Key | 作成日時:2021年7月12日 1時