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「ど、ど、どうして泣いてるんですか！？」
焦る自分を傍らに、しゅんさんの口から次々と弱々しい声が飛び出す。
「A、辞めんといて…。まだ一緒に頑張ろうやぁ、泣」
「俺も昔同じようなことで悩んどったよ。でもなんとか踏ん張り続けたら、その内なるようになんねん、」
「だから頼む、辞めんのだけは勘弁して...泣」
なぜ彼がこんなに必死なのか、理由は定かじゃないが
今はただ引き止めてくれる人がいたことが嬉しくて嬉しくて、私まで目頭が熱くなる。
「...わかりました、辞めるのを辞めます」
「ほんま！？言ったからな？約束破ったら許さんで！」
「はい。突然弱音吐いてごめんなさい...。止めてくれて、ありがとうございます」
「なんでAまで泣いちゃうん、つられるやんかぁ...！！」
「本当にごめんなさいぃ...泣」
あなたのことはまだまだ掴めないけど
人一倍後輩思いで優しくて、それでいて涙脆い先輩 だということだけは私が一番よく知っているつもりです。
ありがとう、しゅんさん。
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「おー、ケムやん」
「あ、しゅんさん。今Aさんすげぇ勢いで出て行きましたけど」
「いやぁ、Aに悩み相談されてん。適当に答えたったら持ち直したみたいで、相方のとこに飛んでった」
「適当に答えたって言うわりにはずいぶん目赤いっすね、もしかしてその後振られました？」
「振られるもなにもまだ告ってへんわ！」
「じゃあなんで赤いんすか」
「...内緒」
「やっぱ振られたんすね。」
「だから告ってないって！！」
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リクエストありがとうございました！🙋🏻♂️
どうしてもけむとしゅんさんの絡みを書きたくて、最後勝手に出演させました。ごめんなさい照
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作者名：黄煙 | 作成日時：2024年3月16日 4時
