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その後はひたすらくだらない話をしてグラスを傾けた。
そろそろお開き、という時間になり互いの口数も減った頃
ふとしゅんの顔を見ると彼は珍しく真剣な表情をしていた。
「...しゅん？」
思わず名前を呼ぶ。
すると、しゅんは私をしっかりと見つめながら
「A。俺じゃ、だめかな」
と呟いた。
予想外の言葉に硬直してしまう。
「えっと、それはどういう、、」
「やっぱ俺、Aの"同期"じゃなくて"恋人"でおりたいねん」
「...え、しゅんって私のこと、」
「おん、好きやで。ず〜っと前からな」
そう言い、目を伏せて恥ずかしそうにする彼。
長い間一緒にいるというのに、そんな姿を見たのは初めてだった。
「でも私、超泣き虫だよ」
「知っとるよ」
「酔うと口悪くなるし」
「うん」
「すぐ嫉妬するよ。それでもいいの？」
「当たり前やん。どんなAでも好きよ」
まだ付き合ってもいないのに、とめどなく注がれる愛の言葉。
賑やかだった居酒屋も、今はまるで2人きりでいるかのように静かで。
なんだか彼の告白を後押ししているみたい。
自分の気持ちに真っ直ぐなしゅんに 少し悔しくなって
「...じゃああと1ヶ月、一途に好きでいてくれたら
"同期"卒業して、"恋人"になってあげなくもないかも」
なんて調子に乗ったようなことを言ってみる。
だが、やはりそれに対してもしゅんは
「そんなん楽勝やで。覚悟しとき」
と言って、余裕そうに笑った。
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おはよ
今日でちょうど1ヶ月経ったで
おはよ
いよいよ同期卒業だね
それってつまりそういうこと?
そういうこと。
これからも一途でいてよね
当たり前
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作者名：黄煙 | 作成日時：2024年3月16日 4時
