フリージア (ページ2)

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一方で、私はこれからの予定に胸をふくらませている。

一週間前瞬先輩に"一緒に帰りませんか"と頼み込んだ結果、意外にもすんなりと了承してくれたため帰路を共にすることになったのだ。

周りの子たちは知りもしないだろうな、と優越感に浸りながら外を眺めていると、一件の通知が届く。

写真撮影あるから、Aちゃんは校門で待っとってー!

それを見た私の心は密かに躍った。

今もなお騒いでいる友人の間をくぐり抜け、足早に校門へと向かう。

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校門で写真を撮る人々を眺めていると、しばらくして瞬先輩がやってきた。

「ごめん、待った？」
「全然です！行きましょ！」

一緒に帰るのは何気に久しぶりで、たわいもない会話に花が咲く。
たまに挟まれる瞬先輩の小ボケに笑っているといつの間にか分かれ道についていた。

いよいよ最後なんだと思うと胸が締め付けられる。

「...ここでお別れですね」

「...せやな」

「今までありがとうございました、！」

「そんな急にかしこまらんでええって笑」

大好きな瞬先輩の笑顔が今はなんだか苦しくて涙が出そうになる。

情けない顔を見せたくなくて、お元気で、と背を向けようとすると
「ちょっと待って」と手を掴まれた。