【進○○○○】とある104期の訓練生の話【男主】 (ページ10)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:7,973 hit

兵站行進の訓練ページ10

最悪だ。今日は一番嫌いな兵站行進の訓練なのに。

よりにもよって、雨かよ…………

雨は、視界が塞がるし地面がぬかるむ。

寒さによる体力の減少も起きる。

しかも行進は組み分けられる班ごとに行うため
チームワークも必要となる。

2日間、何十キロという道を進むし

夜は各班で野宿しなきゃいけない。

班は訓練の前に伝えられ、各班に打ち合わせの時間が設けられる。

教官「それでは、班を発表する！！」

俺は4班か。

教官「今から打ち合わせの時間を設ける！！
各班で話し合え！！」

4班の合同場所に行くと、もう集まったみたいだった。

「これ、みんな集まってるよな？
取り敢えず自己紹介しないか？」

話しかけると驚いたように班員に見られる。

特に女性陣。え、なぜに？

？「A君！？4班なの！？」

「え、何で俺名前知ってんの？あ、あぁそうだけど」

？「あ……。え、えぇっと……」

なんか、目の前の金髪の子焦ってるな。

？「クリスタは同期の顔を大体知ってんだよ。
なぁ？クリスタ。」

クリスタって子の横にいた黒髪が答えた。

クリスタ「あ、うん！そ、そうなの！
私、クリスタっていうの。よろしくね」

「あぁ。なるほど。俺はA。よろしく」

？「私はユミル。まぁ、よろしくなー」

クリスタ「ちょっと。ユミル！」

適当に言ったユミルをクリスタが咎める。

「まぁまぁ。じゃ、次。マルコ自己紹介よろしく。」

マルコ「あ、うん。僕はマルコ。頑張ろうね。」

流石マルコ。空気がよめるな。

？「俺はトーマス。よろしくな！」

？「最後は私だね！私はミーナ！よろしく！」

女はユミル、クリスタ、ミーナ
男は俺に、マルコ、トーマス

「次はリーダーと緊急時の対策を決めるか」

これは、訓練の基本。いつ何が起きるか分からないから万全の体制でいなくてはならない。

ユミル「リーダーはAでいいんじゃねぇの？
男だし。もし、Aに何かあったら
マルコでいいだろ。」

クリスタ「うん！いいね！」

トーマス・ミーナ「了解！」

「みんなが良いならそれでいこう。だが俺に何かある前提で話すなユミル。」

ユミルを軽く叩くとみんなが笑いをこらえる。
教官の前だしな。
おい、ユミル。顔がニヤけてんぞ。