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「キ、キ、キス、キスか、キスキスキス…」
「キスキスうるさいんスけど…」
「でもするんだろう…」
「羨ましいんスか。そりゃしますよ」
「⁉︎⁉︎」
「み、翠…！」
キスしていない事実が相当悔しいのか、守沢先輩に連呼され煽られた翠は、自信満々にそう言った。
「まだしてないのに…！」
「え」
翠の服の袖口を掴んでしていないことをバラすと、守沢先輩は、してない？と、さらに頭を混乱させていた。
その数秒後、まだしていないと言ったのを、非常に後悔することに＿＿＿
「え＿＿」
そう声に出した時には、翠の顔が不意に近づいており、気づいたら眼前には長い睫毛がそこにあった。
唇にある、生暖かい感触。
固いようで柔らかい、そんな心地良い感覚が脳内に蔓延した。
「み、みみっ、翠くんっっ⁉︎」
「た、たたたたた高峯っ⁉︎お、おおおまえ、おまっ、まま、ま、なにして……⁉︎」
私達の様子を終始見ていた人たちが居た堪れなくしているのに釣られて、唇と唇が離れた後は私も開いた口が塞がらない。
「は、破廉恥でござるよっ‼︎」
「うふふ、みどりだからゆるされますね〜」
青い髪の人が小柄な黒髪の人の目を塞いでそう言うのが聞こえるが、オーバーヒートしそうな身体のせいで構っている暇がない。
「俺の彼女って、みんなに証明する『大事なとき』」
悪どい顔で微笑む翠の顔に、口元を腕で押さえることしかできない。
呆れることさえも、皆無。
ただただ唇が触れた場所が熱く、依然として残る柔らかな感触に翻弄されつつも、ずるい翠に向かってやっと声を振り絞った。
「こ…………こじつけ…………」
「うん？」
「あ、はは…………」
悔しさが大きく足を出し、私を納得させようという意思が伝わる。
想像とは違う、ロマンチック？
そんなの、キスした後から考えれば、どうでも良くなっていた。
「みんなに、かわいい彼女を見せびらかしたい。
仕方ないじゃん。健全な男子高校生＿＿
俺、『そういう時期』だから」
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5674C(プロフ) - たまたまきんきんさん» 嬉しいお言葉恐縮です！ありがとうございます！！ (2022年5月23日 12時) (
レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまきんきん(プロフ) - やばい、まだ全部読んでないけどやばい、何このときめき、やっば。狂いそう。 (2022年5月18日 14時) (レス) @page27 id: 4c9c318806 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - 彩さん» 意識しました！！！！読んでいただきありがとうございます！ (2022年3月21日 0時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - なんだかめっちゃ青春！！！ (2022年3月20日 16時) (レス) @page48 id: be844da8b2 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - ちゅーしちゃうぞ♡さん» ありがとうございます！！最後まで楽しんでいただけて、とっても幸いです！！^ ^* (2022年1月17日 6時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5674C | 作成日時：2021年12月27日 14時
