検索窓
今日:17 hit、昨日:10 hit、合計:27,825 hit

ページ19

案の定千秋に咎められ、Aは自身の発言を取り消したい衝動に駆られた。
その前に千秋がAの手をしっかりと握り、芯のある声音でAの言動を止めた。



「Aは、俺にとってのAは、天使なんだ。
前しか見てない無鉄砲な俺に、Aはいつも、新たな道をくれる。希望をくれる。道標なんだ。

自分を好きになれとは言わない。そんなの、すぐに出来るわけがないからな。
けれども、自分を卑下して、自分を見失うようなことだけは、絶対にしないでほしい」



俺からのお願いだ、と言う千秋の声は、心に沁みるほど優しく、Aの心にまっすぐ突き刺さった。



「………こんな状態でい言うことじゃないな」

「ふ、はははっ」



突然の冷静な発言に、Aから笑みが溢れた。
心の戸惑いを誤魔化すためでもあるが、間違いなくAの心は澄み渡っていたに違いない。




「…ふふ、いつもありがとね、千秋」

「思った通りのこと言っただけだ」

「大好き」

「ああ…俺も」



大好きだ、と言う千秋。

Aは、目の前の幸せが溢れないように瞳をそっと塞ぎ込んだ。

序章→←☆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

5674C(プロフ) - Umiさん» 嬉しいです!ありがとうございます!! (2022年3月4日 10時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
Umi(プロフ) - めっちゃキュンキュンしてしまいます(˶'ᵕ'˶) (2022年3月3日 16時) (レス) id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:5674C | 作成日時:2021年11月17日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。