君のイヌになるために (ページ8)

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#7 ~ 西島side ~ ページ8

訳が分からない。

なんでそんな怒ってんのって…

西｢わかんないの？｣

｢…わかんない、知らない｣

西｢マジで言ってる？｣

｢だからほんとだって｣

鈍感かこいつは。

｢はぁ｣とため息がこぼれる。

好きでもない、気に入ってもない奴に

誰がキスすんだよ。

｢それにキスしてみなって言ったのあんたじゃん｣

西｢拒むと思ったんだもん｣

｢なんじゃそりゃ…｣

いやそんなことよりさ

とりあえず

西｢口ふいて｣

｢あ、そうだった。口ふいてくる｣

西｢まてまて、じゃあちょいこっち来て｣

｢…なにすんの？｣

西｢そんな警戒すんなよ。ふいたげるだけ｣

そう言って自分からAに近づいて

俺のスーツの袖でぐいっとふいた。

西｢きたね｣

｢…うがいもしたい｣

西｢それは大丈夫｣

｢なんでよ｣

西｢俺が消毒したげる｣

俺はさらに顔を近づけてさっきよりも強引に唇を奪う。

だって腹立つもん、

｢ちょ…んぁ…ふっ…んん｣

西｢…｣

｢…った、いたいし…｣

西｢知らね、戻るぞ｣

俺のキスで喘いでるAが可愛いすぎて

耐えらんなくて、唇のすぐ横にキスマークをつけた。

店の中にもう1度入って

今度はちゃんと、隣をキープする。

西｢Aは俺のもん～｣

｢誰があんたのものよ、違いますー｣

西｢さっきまで甘い声もらしてた可愛いAは

どこへやら笑｣

｢うるさい｣

なんてゲンコツを足にくらっちゃった。

ふざけすぎた？笑

遠くに行っちゃったし。

しかも違う男の隣、

西｢ふざけんな笑｣

めっちゃ酒飲まされてる…

大丈夫かよ。

女｢隆弘～飲も～｣

西｢おー、って酔ってんじゃん笑｣

女｢いーのー…隆弘も酔っちゃお～｣

西｢ほどほどにね笑｣

まぁ、しばらく様子をみとこ。