君のイヌになるために

#14 ~ 西島side ~ ページ15

西｢ね、A？｣


｢…｣


西｢ねぇってば｣


｢…｣


西｢おいA？｣









あ、なんだ。寝てんじゃん。


めっちゃ無視されてるかと思った、






てゆうか









西｢寝顔ドストライク笑｣









そういう事を1人で言っちゃうあたり


やばいと思う。



はっきり言ってこいつにハマりすぎ。笑





でも昨日はまぢで可愛かった、




泣きそうな顔で喘 いだり


気持ちよさそうな顔で喘 いだり






大変だね。笑









｢…んん〜…たかひー……｣


西｢あ、おしい。"ろ" が足りない笑｣









そんな夢の中でも俺の事考えてくれてんの？



なんかもう胸がきゅうぅって締め付けられて叫びたくなる。









西｢かわい…｣









そう言いながらAの髪をなでて寝顔を見つめる。









────── ﾌﾟｯﾌﾟｰ





西｢うおっ…あぶねー…｣









｢あいつ気をつけろよな｣なんて自分が悪いくせに



相手のせいにしてしまう。





まぁ、Aきいてないし、いっか笑









西｢…｣


｢…｣


西｢なぁなぁ…｣


｢…｣









目的地についたのにこんな気持ちよさそうに寝られたら


起こしにくいよね。




小さく肩をゆすって様子を見るけど



一向に起きる気配なし。






仕方ない。









西｢おっきろおおおお！！Aー！！！｣


｢うわぁっ？！なに？！｣


西｢いや、起こしてみた｣


｢…はぁ、もうちょっと優しい起こし方ないの？｣


西｢あんたが起きなかったのー｣


｢そりゃすみませんー｣









可愛い。




まだ眠たそうだし、目擦ってるし、


髪の毛後ろの方ボサってなってるし、


なんかボーッてしてるし、









西｢もう可愛い｣


｢は？｣


西｢可愛くない｣


｢は…？｣


西｢どっちも怒るとかなしだろ｣









全てがツボ。







車の外に出て周りを見渡すA、



さぁさぁ、反応は…









｢う、海だー！！！｣


西｢ふふっ、どう？ここでよかった？｣


｢……ま。満足してなくもないよ｣


西｢はい顔にやけてるー｣


｢もー見ないでこっち！｣









喜んでくれたみたいでなによりです。笑

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