大切な人達の幸せを……3.5【wrwrd!】 (ページ6)

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姉弟としての再会ページ6

『痛…』

授業中も休み時間も周りに

聞こえない程度の声で呟いていた

本当に痛かった

アザが前よりも増え

包帯を巻いてある腕は

ずっと痛かった

『気分転換に廊下出よ…』

腕を擦りながら廊下を出た

廊下をトコトコと歩く

考えているのはあの人の事

今日…会えるかな

ふと、前を見ると
白髪のあの人がいた

後ろを振り返り
俺のことを確認したようだ

gu｢……俺になんの用や。用がないならその手離してくれへん？｣

やっぱり分かんないか…

『こっち来てください』

そう言い彼女の腕を引っ張り
空き教室に足を運んだ

『俺の事…覚えてませんか』

gu｢生憎覚えてないっす。｣

『"レイナ"。……この名を聞いたことは？』

gu｢あります｣

やっぱりそうなんだ!
母が姉は居るって言ってたし

『やっぱりそうだ、兄様…！』

gu｢…え？｣

『俺だよ！レイナだよ！』

gu｢レイナ…？｣

レイナではないけど…

gu｢お、男になっ……へ？｣

『やっぱり俺の目は節穴じゃなかったぁ！』

gu｢あ、いや、それはいいけど…｣

そういえば前世では
兄様の方が…いや姉様？
の方が身長高かったけど
今は俺の方が高いな…

『これからは姉様ってよぶn』

gu｢ちょちょちょ…｣

『ん？』

gu｢下手にそういうこと言うとレイナが被害受k｣

『大丈夫！あと俺名前"レイア"だから』

gu｢んぉ、あ…はい。んで…レイアが変に被害受けるんじゃないかなって思って｣

『だぁかぁらぁ！大丈夫だって！ね？読んでいいでしょ！？』

gu｢……｣

キラキラとした目を向けた

『これからよろしく姉様！』

gu｢ん。よろしく。｣

こうして俺は兄妹でなく姉弟として
再会した。

そういえば、自分…瞳の色
赤と向日葵色だけど

これは前世の俺と
姉様の血を受け継いでるのかな？

学校に来て一番嬉しい瞬間だったから
かもしれない

このままずっとこの人と
いたい

一緒に暮らしたい

そんな願望は叶うわけがないんだろうな

と俺は内心で思っていた

これ以上…前世でもたくさん
心配を掛けたから
家で虐待を受けているって事は
知られたくないな……

姉様って何処に住んでるんだろ？
今度聞いてみよ