大切な人達の幸せを……3.5【wrwrd!】 (ページ44)

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風邪ページ44

『ゲホッ…ゲホッ』

弓道大会を終え
次の日。見事に風邪を引いた

gu｢大丈夫？A｣

『うー』

タオルを氷水に浸し
それをしっかりと絞った物を
姉様が頭に置いてくれた

冷たい

『…めっちゃ調子悪い…』

gu｢私があの時、もっと早く来てれば…なぁ｣

『ううん。違う…俺がいけない…の』

大雨の中、傘も挿さずに
外にいた為、風邪を引くのも当然だ

俺の身勝手な行動がいけなかったのだ

gu｢今日は学校に連絡してあるからゆっくりしてね｣

『ゲホッ、、姉様…学校は？』

gu｢私も休んだよ。兄さんだって休んでるよ？｣

『えっ？』

ガチャと音が鳴り
兄さんが姿を現した

pe｢A～！大丈夫か～？｣

『二人とも…学校行った方がいいよ？』

gu｢いいの！Aのこと看病するから｣

『俺のせいで学校行かないの困るんだけど…』

pe｢グレースから聞いたんでしょ？その想いもあるんじゃない？｣ｺｿｯ

『！あぁ…って兄さん。俺に近づくと風邪うつるかもよ？』

pe｢Aのならうつってもいい！｣

『えー(´・_・`)』

それから一時間ほど経った
眠かったけど、寝る気にはならなかった

また扉が開いた

wi｢失礼します。A様…体調の方はどうでしょうか…？｣

『1番最初の時よりはマシにはなったんですが…まだダメですね』

gu｢ウィリアム！｣

wi｢グレース様方、A様を看病したい気持ちは分かりますが…勉強、課題終わっていませんでしたよ(汗)｣

pe｢え？…マジで？｣

wi｢はい。A様の看病は私がしておきますので｣

gu｢終わってなかった所…あったっけ？Aごめんね｣

『ううん。俺が最初からいけなかったし。姉様も謝らないで』ﾆｺ

gu｢！…じゃあ、行ってくるね。｣

wi｢はい｣

pe｢終わったら来るからね！｣

『うん』

wi｢…｣

『…』

暫くの沈黙
それを破ったのは

wi｢お休みになられるようのであれば良いですよ｣

ウィリアムさんだった

『はい…すみません…俺の勝手な行動でこんなことに…』

wi｢？良いんですよ。取り敢えず、ゆっくりして体調をお治しください。お話などはそのあとにしましょう｣ﾆｺｯ

優しくウィリアムさんは微笑んでくれた
前世と変わらず、やはりとても優しい人だ
と改めて悟った

俺はそのまま横になり
目を瞑った

その瞬間、酷い睡魔に襲われて眠りについた