悪天候の中 ページ37
日曜日
俺の現在の気持ちを表しているかのような
悪天候だった
姉様が出て行ってもう一週間経っていた
今日も探しに行きたいものの
最悪の悪天候だ
探しに行けるわけが無かった
リビングに置いてあるソファーに腰を下ろす
気持ちはどんよりとしたままだった
『…。』
gu｢……ただいま｣
ふとリビング内でそんな声が響いた
その声は姉様だった
最初は驚いて何も出来なかったけど
段々と目に涙が溜まった
そのまま俺は姉様に抱きついた
『姉様っ！姉様ぁっ！』
姉様の腕の中でただ泣き続けた
姉様は俺の背中に回している手を
ぽんぽんと叩いてくれた
gu｢ただいま。"A"｣
姉様に名を呼ばれたのは
久しぶりだった
名を呼んたせいかまた涙が溢れてきて
しまった
ー
pe「俺、久しぶりにグレースのご飯食べたいな」
wi「確かに。グレース様の料理を堪能したいです」
『姉様のごはん……？？』
gu｢うん。じゃあ、作ろうか｣
姉様のごはんだと…？
食べるに決まってるよ…
＿＿
姉様は色んなご飯を作ってくれた
その中には俺の好きな物もあった
pe「美味し〜〜！」
wi「流石グレース様です」
『美味しい…』
gu｢ならよかった｣
こんな美味しい物を不味いとか言う奴
居ないわ…
gu｢今度お菓子作ろうかなぁ｣
pe「えっ！？誰にあげるの？！」
gu「まさか…」
gu｢誰にもやらねぇよ｣
pe「シャオロンさんに!!」
gu｢は？｣
pe「お兄ちゃんにはくれないのに！」
gu｢うるさいよ！兄さんはいつでも食べられるでしょ！てかあげないし！｣
あ…これは
pe「嘘だ！絶対あげるよ！」
gu｢嘘じゃないですぅ〜!!｣
pe「嘘だ！」
gu｢ちゃう！｣
pe「うーそ！」
gu｢ちゃーう！｣
pe「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
gu｢ちゃうって言っとるやろが!!｣
wi「ぺいんと様グレース様、落ち着いてください…(汗)」
『ちょ、兄さん、姉様…』
兄さんと姉様はもっとバチバチする
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作者名：kuromike | 作成日時：2021年2月25日 19時
