大切な人達の幸せを……3.5【wrwrd!】 (ページ36)

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優しい彼ページ36

月曜日

『兄さん…姉様に言われちゃったけど…学校で大丈夫？』

pe｢分かんない…｣

『そう…だよね』

始めて登校してきた時に咲いていた
桜は殆ど無くなっており
自分の目の前にひらひらとピンク色の
桜の花片が目の前を舞った

＿＿
昼休み

『姉様！姉様っ！』

姉様の姿を見つけた為
追いかけています

『姉様っ』

腕を掴みそちらを向かせる
すると姉様は冷たい視線を向けて

gu｢どちら様ですか｣

と姉様は言い放った。
俺は酷く傷ついてしまった。
そんな事をしたって…何も変わらないのに…

ズルズルと心に鉛が引っ掛かる

gu｢レラシオ｣

『！』

姉様がそう唱えると俺の手は
姉様から離れた

呪文の効果だろう

gu｢プロテゴ・マキシマ｣

俺の横を通る時に
そう呟いていた

これは俺に対する呪文だろう

gu｢金輪際私に近寄らないでいただきたい｣

そう言って前を向き
歩いていってしまった

『姉様っ！！』

姉様はどんどん遠くに歩いていってしまう
その場がその瞬間が
あの悪夢に見えてしまった

-

gu｢ごめんね｣

-

『うう…っ』

涙を流しながら何処か遠くへ
行ってしまう…

その時と場が全く同じだった

ズキズキと激しい頭痛に襲われる

姉様に助けを求めたいものの
もう声すら掛けてくれないだろう

バタッ

もう俺…何に対してもダメやな

そのまま意識を手放した

ー

『…』

パチッと目を開ける
保健室だ

sn｢起きた？良かったぁ｣

『うん…心配掛けてごめん…』

sn｢全然平気だよ。廊下で倒れてたからビックリしたけど…何かあったの？｣

『…うっ…ﾋｸﾞｯ』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

sn｢A君！？｣ｷﾞｭｯ

優しく抱きしめてくれる

sn｢俺で良ければ話して…｣

『う…ん』

ぺ神は優しく俺のことを抱きしめ
優しい声で俺に言ってくれた

そんな彼に安心した

ぺ神に何があったか
俺は話した

『…』

sn｢でも、それは…兄弟で解決しないと行けないんだろうね｣

『う…ん』

sn｢俺だって手助け…出来ることがあったら何かしたい…けどやっぱり兄弟関係は兄弟で話し合って解決しないと行けないと思うな｣

『で…もｯ!』

sn｢Aはどんなことを言われても、諦めなかったよね？その気持ちをまた持って｣

『…！』

sn｢最後まで諦めないで｣

『うんっ！』

彼の優しい声が静かな部屋で
響き渡った