手を出さないで ページ25
※暴力表現あります
『…』
死神君達と話している中で
気になる話が入ってきた
姉様が倒れたらしい
ぺ神と話している中でも
そんな事を言っていた
姉様は肺が弱いらしい
今世でも確か煙草は吸っている
筈だ
『早く…帰らなきゃ…』
足を少し速める
早く姉様の近くに行って
近くに居てあげたい
また今世でも姉様の笑顔を
守りたい
そんな思いが俺にはある
｢ちょっと…｣ｸﾞｲｯ
『？』
後ろから声を掛けられ
手首を掴まれる
『ﾋｭｯ…』
そこに居たのは母さんだった
何で此処に？何で？何で…
母｢あんた…Aだわよね？｣
『ｯ!…ｯ!離…せ！』
たが簡単に解けなかった
母｢無駄よ。今からまたあんたを家に連れ戻す｣
『やだっ!やだっ！』
必死に母の手を振り払おうとするが
解けない
魔力を今日使いすぎたり、血が足りない
せいで上手く力が入らないのだろう
母｢イモビラス｣
『っ！』
そう言った途端、体が動かなくなった
母｢大人しく着いてきなさい｣
体を動かそうとするも
動かなかった
そのまま手首を掴まれたまま
母に連れ去られた
『(嗚呼…俺はこうゆう時に限って…姉様の近くに居られないんだ…)』
ーー
ドサッ
家に着き次第にそのまま
体を投げられる
『ｯ!』
痛い…またこの家に来てしまった…
辺りを見るとリビングで
父が俺に背を向けたまま
座っていた
母は魔術を取ったのか
体は動くようになっていた
今なら逃げられる
普通はもうそこで逃げ出しているが
久々に両親にあった為
恐怖感が俺を襲って体が動かない
ガタガタと体が震える
口が渇く
父｢やっと来たのか｣ｽｯ
『ﾋﾞｸｯ』
そのまま立ち上がって俺の方に歩いてくる
いつの間にか俺の前に立っていた
父｢お前がいないせいでストレス発散出来なかったじゃねぇかよ！｣ﾄﾞｺﾞｯ
『ｯ!』
顔を殴られる
痛い…痛い
そのまま俺の上に馬乗りになる
父｢どうせ、グレースにも言ったんだろ？俺達がこの事をしてるって事｣
『ｯ!姉様には手を出さないでｯ!』
父｢もちろん。グレースには手を出さない。｣
母｢手を出したら私達が殺されるわ｣
『ｯ』
ドゴッバキッ
次々と殴られ蹴られ
シュッ
腕を軽く切られた
そう…姉様には手を出すな
こんなことをするのは俺だけにしろ
姉様…会いに行けなくてごめんなさい
俺…此処で死ぬかもしれない
今度こそ
もう助けてくれる人は居ないんだし
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作者名：kuromike | 作成日時：2021年2月25日 19時
