大切な人達の幸せを……3.5【wrwrd!】 (ページ17)

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木曜日の朝

俺はいつもより早く起き
朝ご飯を作った

いや、作ったと言うより
ウィリアムさんのを手伝った

｢無理なさらず｣と言われたが
昨日、手当てをしてくれたお礼のつもりで
俺は手伝った

姉様達はいつもより遅く起きて
間に合わないかもしれない！

などと言っていたので
バイクで行くと言っていた

なので俺は先に出て
一人で登校した

何事もなく
学校に着いた

教室までの道のりを歩いていると

校長｢A・レイア君｣

『ん？』

声を掛けられ後ろを振り返ると
校長が立っていた

『おはようございます。校長先生』

校長｢朝から挨拶偉いな。おはよう。突然なんだが、校長室に来てくれるか？｣

『？はい』

あれ？俺なんか悪いことした？

校長先生の後を追い
校長室に入った

『失礼します』

そのまま校長先生は
椅子に腰を掛けた

『お話とは…』

校長｢A君は“紋章”と言う物を知っているかね？｣

“紋章”
それは生徒全員にある者ではない

選ばれた人にしか
ないものだ

強さによって
紋章の色も異なる

姉様にも首辺りに紋章が
あった。“黒”だった

黒は紋章の中で1番
位が高いものだ

位の順番は
黒、赤、オレンジ、黄色だ

1年の中で紋章を持っている
者はあまり見たことがなかった

唯一見たのは
死神君とチーノとショッピ君だ

チーノとショッピ君はオレンジ

死神君は黒だった

『知ってます…』

校長｢なら話は早く済む｣

『？？』

校長｢A・レイア君｣

　｢君を“紋章赤と認定する｣

　
『………？』

紋章赤？
上から2番目じゃん
なんで俺が？

『え？どうして…しかも1年の中で赤ってあまりいないんじゃ…』

校長｢その通りだ。死神というものは黒だが赤の紋章を持っている者は君一人しかいない｣

『うぅ～？？』

校長｢しかも、一学年の時から紋章を持つ者はあまり存在しない。｣

『なんで俺なんですか？』

校長｢…君は入学した時から気にしていたが、他の一年生とは違う。何かが違うんだ。｣

『！』

種族ですかね？はい…

校長｢そして君から感じる、魔力なども違う。1年とは思えないほど広大な力を持っているような気がするんだ｣

『…はい』

校長｢まぁ、詳しいことは“エーミール先生”が知っているから色々聞いてみるといい｣

『！』

校長｢あ、後。首元にもう紋章付いてるからな｣

『んお？』
　

早くないっすか？
後で見てみよ

『では、失礼しました』

校長｢嗚呼｣