空色へ ページ43
ーー
ぺ神先生へ
貴方には私が生まれたときから
ずっと私自身もお世話になりましたし
私の両親のこともありがとうございました。
このご恩は来世でも
忘れないと思います。
来世を信じる。
前世を信じる。
それは人次第でけどね笑
私が抱え込んでいたり
元気がなかったりしたとき
一番最初に気付いてくれていたのは
ぺ神先生でした。
いつも傍にいてくれて
優しい声をかけて励ましてくれたり
大きくて温かい手で頭を撫でてくれる
背中を摩ってくれた時だってとても
嬉しかったです。
私にとってぺ神″さん″は
私の人生を変えた重要な人だと思っています。
無茶ぶりな質問にも
私が我が儘を言ったときでも
自分の意見を言ってくれたり
時にはそれらを許してくれたり。
私は我が儘な人間ですね笑
そんな、不安定な私の傍に
ずっと着いてくれたぺ神さんには
感謝の言葉しかありません。
博識で身長も高くて
誰にでも優しくて何でも出来て
理想の男性に近かったかなと思っています。
手紙を書いている今の状態は
全く大丈夫だけど余命宣告の日だって
ゆっくりと近づいてきているし
体もいつか悪化していくと思う。
その時に駆けつけてくれる
助けてくれるのはぺ神さんだと
私は勝手に思ってるの。
だから、一つだけ
これを守ってほしい。
どんなに忙しくても休む時間は無くさないで
周りのことを気にしすぎて
自分のこと、自分の体を気にしないで
頑張ってるときだってあったんじゃない？
自分の体の異変に気付かずに
頑張ったら限界を超えて大変な目に遭うかも
しれないでしょ。
それになってほしくない。
ぺ神さんのことだからやらないとは
言い切れないと思うの。
周りのことを気遣うのも
大切だけど自分の体と相談してから
自分のやるべきことは何か。
決めてね。
長くなっちゃったけど
改めて言います。
余命が短い私なのに
諦めず賢明な措置をずっとしてくれて
ありがとう。
そのおかげで私は生きていられてる。
幸せな時間を少しでも多く過ごせたの。
本当にありがとうございました。
楽しかった。
また逢えたらいいな。
さようなら
私の人生を変えてくれた人
A
ーー
sn｢俺も…ｯAのような…人に会えて…ｯ、良かったｯ、幸せなっ、時間を少しでも、過ごせたのならｯ…、、尚更…ｯ｣
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作者名：kuromike | 作成日時：2021年9月20日 11時
