儚い恋【wrwrd!】【sho】 (ページ35)

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４月２０日ページ35

夕日に照らされ始めた
病室内で少しワイワイと話す
私、シャオロン、ぺ神。

そしてショッピくん、チーノくん。

いつもにまして体調が良いなと
思っていた私が馬鹿だったなあ。

急に心臓が痛くなったと思いきや
そのまま息をするのが辛くなる。

前屈みに体を丸め
胸当たりを抑えて必死に呼吸をしようと
試みるが上手く呼吸が出来ない…、！

sho｢Aｯ!!しっかり!!｣

sn｢Aちゃんｯ!大丈夫…っ。ゆっくり息吸って…!｣

syp｢Aさ…ん？｣

ci｢ま、まだっ…いや、っ…やで｣

ショッピくんとチーノくんの声色が
いつもとは違い揺れている。

シャオちゃんは私の手を握り
ぺ神は私の背中を摩ってくれた。

二人のおかげでどうにかして
呼吸困難を乗り越えられた。

ー約１時間後ー

ベットに座り4人の様子も見る。

呼吸困難も完全に治まり
4人の様子も落ち着いたように見えた。

ごめんね。いつもこんなんで。

嗚呼、癖なのかな。

毎日、ごめんねって言ってるような
気もしてくる。

sho｢ぺ神たち…一旦Aと2人にさせてもらってもええか？｣

syp｢！…分かり、ました｣

sn｢シャオロン｣

ぺ神はシャオロンの耳元で
何かを言っているようだったが

何も聞こえなかった。

3人が病室を出て私とシャオちゃん
二人きり。

一度、静寂が続き
それを割ったのが私だった。

『…シャオちゃん』

sho｢…なぁに？A｣

そう言い私は指にはめている
指輪をとり両手で包みシャオちゃんに渡した。

シャオちゃんは理解が追いついて
いないようだった。

sho｢え、？な、なんで？｣

『…余命宣告だと私は明日、死ぬ。…だからさ今世で死んでもし…来世で逢えたらさ。それに似たような指輪が欲しいなって思って…。私が持ってるよりシャオちゃんが持っててくれた方が安心だし』

sho｢っ…A｣

シャオちゃんはぽろぽろと
涙を流しながら指輪を受け取っていた。

彼には泣いてほしくない。
私はそう思い涙を流す彼の涙を拭う。

『泣かないでシャオちゃん。私は笑顔のシャオちゃんが大好きだよ。最期まで頑張るから。泣かないで、』

sho｢…ｯおん｣

『後は…同級生にもなりたいな。いっぱい喋って仲良くなりたい！…来世…逢えるのかなあ』

sho｢Aには来世でもきっと逢える!!約束や!!｣

涙を流しながら私の手を両手で包み込み
そう言ったシャオちゃんはとても
綺麗でカッコよかった。