儚い恋【wrwrd!】【sho】 (ページ22)

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４月８日ページ22

A side

ut｢Aちゃぁ～ん！｣

kn｢うっわ…｣

ut｢おい、引くな｣

『！鬱先生とコネシマさん！』

二人で仲良く並んで
私の方へ歩いてくる。

私はというと…体調は悪くなる
ばかり。頭痛と目眩に毎日襲われている。

まぁ、明かすことはないと思うけど。

『どうしたんですか？』

kn｢今の時間って夜やろ？屋上行こうや！星が綺麗やで！｣

星か…みたい!!

『はい！星見たいです！』

ut｢ほな、行こか｣

鬱先生とコネシマさんに
挟まれ屋上への階段を上る。

この二人、凄いイケメンだから
両隣にいれるとドキドキする…

ーー

『…!!うわぁ！凄いっ』

見渡すと星、星。

黒と藍色が混ざった色のような空と
キラキラ一つ一つが輝く星たち。

それに負けないくらい輝いている
三日月。

ut｢この時間が良かったみたいやな｣

『凄い綺麗ですね、』

kn｢せやろ！連れてきて良かったわ！｣

コネシマさんが伸びしながら
言う。

私の隣にいる鬱先生は
何も言わない。

ut｢なぁ、Aちゃん｣

『？はい』

ut｢俺らに何か隠してへん？｣

何か隠してない?

私だって辛い。みんなの前から
いなくなってしまうのもイヤだ。

だけど
辛いのだって一人でも乗り越えられるし
私にはぺ神やグルッペンさんとトントンさんも
いる。

悲しむ人だって最小限の人数にしたい。
自分がいなくなったせいで悲しんでしまう。
そんな人を少しでも私は減らしたい。

まぁ、私がいなくなっても悲しんで
くれる人なんていないのかもしれないけどね、

だから、だよ。

『鬱先生何言ってるんですかw私は何も隠してないですよ』

ゆらゆらと揺れる瑠璃色の瞳と
水色の瞳が私の視界に入る。

お願いだから。

私は″きっと″大丈夫だから。

ut｢…そっか。変なこと聞いてごめんな｣

『いえ、大丈夫です。私の行動がきっと可笑しかったからでしょうし…』

ut｢そんなことないで…なぁ、シッマ｣

kn｢…おん。せやな｣

『っというか、お二人は煙草…吸うんじゃなかったでしたっけ？』

この二人が話しながら
煙草を吸う…そんなイメージがある。

そう言うと鬱先生はびっくりした
顔をしていて。

ut｢Aちゃんの前では吸わんよ｣

kn｢俺も。煙草のにおい好きな奴なんてそうそう、いないしな｣

ふふっと私は笑った。
その後、3人で夜空を眺めていた

ごめんなさい