儚い恋【wrwrd!】【sho】 (ページ21)

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４月７日　【sho side】ページ21

sho side

この頃、Aの様子が
可笑しい。

見掛ける度に頭を抱えて
痛そうにしていたり

椅子に座っていて立ち上がるときに
フラついたりすることがある。

sho｢(何処か体調が悪いんやろか…)｣

『シャオちゃん…？』

俺の顔を見て
首を傾げるA。

きっとまだ隠してることが
あるんだろうな。

Aは。

sho｢なぁ、A｣

『ん、なぁに？シャオちゃん』

へにゃっと笑うA。

幸せそうならそれでいいんやけど…
なんか嘘っぽいんだよな。

仮面を被ってる…んー
器が掛かってるっていうか。なんというか。

sho｢最近、俺に隠してることない？｣

『…シャオちゃんに隠してること？』

一度、戸惑ったような顔をしてたが
すぐにまた微笑み

『私はシャオちゃんに対して隠し事なんてしないよw相談があったらすぐするもん!!』

sho｢そ、そっか。なら良かったわ｣

『ごめんね…私、最近暗いかな…だからそう見えるのかも…』

sho｢暗いだなんて…俺は思ってもない!!ただAが体調悪そうやなって思って!｣

『…そっか、ありがと。シャオちゃん』

少し戸惑いを隠せない笑みを
零すA

sho｢っ…｣

お前は前みたいに
すぐいなくなるんじゃないかって
勝手に考えてしまう。

もう、きっとそんなことは
ないんだろうけど。

目を離したら、手を離したら
すぐに消えてしまいそうな儚い彼女。

守ってやらないとっていう
気持ちが自然と出てしまう。

sho｢大丈夫…か｣

Aとお揃いで買った
指輪に触れる。

指輪は買った当時と変わらず
キラキラと輝いている。

sho｢A…｣

お前は…

sho｢俺に…何を隠してるんや?(何で俺を信用できないんや?)｣

ut｢シャオちゃん｣

sho｢大先生…｣

ベランダにある椅子に座っている
俺の隣にやってくる大先生。

ut｢どうしたん？シャオちゃん。シャオロンらしくないで｣

sho｢いや、最近。Aの様子が明らかに可笑しいんやけど…中々教えてくれなくな。でも何かを隠してるのは間違いないと思うねん｣

大先生はずっと
聞いててくれた。

ut｢でもそれでも言わへんって事はちゃんとした理由があるんやろうな。…出来るか分からんけど明日、シッマと一緒にAちゃん連れて行って聞いてみるわ｣

sho｢お、そか。ありがとな｣

俺は明日は仕事が入っている。
ここは一旦、大先生に任せることにしよう。