❄️ 似ているその人 ページ3
主人公side
宿舎から街まで全速力で走ったけど流石に疲れてただ道をどこに行くかも考えないで歩く
湖が見える、
公園には、
六人家族のお父さんらしき人が小学生ぐらいの男の子三人とバスケをして、その様子をお母さんらしき人とピンクのおしゃぶりを付けた赤ちゃんが手をパチパチと叩いて楽しそうにしている
家族、家族か…
男1「ねぇお姉さん一人なの〜？」
男2「俺達と一緒に遊ばない？」
気持ち悪い、近付くな
無視を決め込んで黙っているとそれに怒った男が殴ろうとしてきた
この速さだと防げない
まぁいっか…
パシッ
？「お前達女性に手を上げるなんて男じゃないな。」
瞳を開けると片手で殴ろうとした手を受け止めている黒髪の男性がいた
男2「お前に関係ないだろ⁈うせろ！」
？「失せるのはお前達の方だ。次、殴ろうとしたら本気でやるぞ？」
知るかーーー！と遅い走りで駆けていった人は一瞬のうちに背負い投げをした
相手は背中を地面に打ちつけられて明らかに痛そう
それに恐れを成したもう一人は打ちつけられた人を見捨てて逃げた。
？「弱いな。貴女大丈夫でしたか？怪我は？」
A「ありがとうございました。貴方が守って下さったお陰で怪我はしていません。」
？「良かったです。それでは僕は失礼します。」
A「お兄ちゃん…ッ」
抱き着いた
頭ではお兄ちゃんじゃないとわかっていても恋しくて堪らない私は太輔お兄ちゃんに似ている人に抱き着いてしまった
その男性は人がいない場所に連れて来てから優しく抱き締めてくれた。戸惑っている様子だけどポンポンと頭を撫でてくれた
？「泣くなよ。心配になるから」
落ち着いた頃
？「それでどうかしたの？お兄さんと」
A「ある人達のせいで離れ離れになりました。私は日本から韓国に連れてかれて兄は日本にいます。テレビに出る人なので元気かどうか知る事はできるのですが、会えてなくて貴方に抱き着いてしまいました。すみませんでした。貴方があまりにも兄に似ていました。顔も雰囲気も全て」
？「謝らなくていい。混乱してもしょうがない。君は理解していると思うけど誰にでも抱き着いてはダメだ、何故だかわかるよね？」
はいと返事すると彼は電話してから話をしようと私の話を聞いてくれた
A「兄はアイドルで、私は兄に憧れてアイドルになりました。兄が生きる全てでした。だけど…そんな兄から届いた手紙はある人に破られました。粉々に…
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作者名：ひーさん090218 | 作成日時：2022年8月20日 11時
