【ONE PIECE】転生とか聞いてない！5

171ルフィの大怪我篇 ページ4

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その次の日

事故が起きた


その日は朝から天気も悪く
エースとルフィの服がボロボロだったのもあり

広間で2人の服を縫っていた


《ｻﾞｱｧｧｧｧｧ……!!!》

貴「……降りだしたね」

マ「まぁまぁ、2人ともそのうち帰ってくるだろ」

貴「そうだね
また全身びしょ濡れで帰ってくるだろうし
私着替え出してくるよ！」


そう言って私は、縫い物の手をとめて

大部屋に向かい
新しい服をタンスから取り出す

貴「これとこれと……これでいいか」

エースとルフィの服とタオルを取り出し終わり
立ち上がろうとしたとき


「＿＿＿＿!!!!」

「＿＿＿＿!!?」

「＿＿＿＿!!」


広間から声が聞こえてきた

貴「帰ってきたのかな？」


なんて、呑気に考えていた私は

少しはや歩きで広間に向かった


そして広間の近くまで来たとき





うっすらと血のにおいがした……


貴「!!?」

嫌な予感がした私は

すぐに部屋に飛び込んだ


そこには……




包帯を全身に巻かれたルフィと

隣に座るマグラと


ガタガタ震えるエース


貴「ｯ!!」

あまりにも無惨な、たった数分の出来事に

私は声がでなくて……


マ「まぁまぁ、冗談じゃすまねぇとこだ
あと少しでも深かったら命に関わる怪我だ」

エ「……ｯｯ」

貴「……っ」

ルフィがいなくなることを想像すると

とたんに、怖くなった……


それはエースも同じみたいで

マ「今までは4人で戦ってた猛獣だろ？」

エ「……ｯｯ…俺のせいだ……!!!
１人で戦うことが強さの証じゃねぇって……
わかってたはずなのに…!!!」

貴「……」

エ「俺は……ダメだ!!っ全然ダメだ!!!」


すまねぇルフィと
何度も謝りながら泣き出すエース

貴「………」

私はエースの前まで歩き
しゃがみこんでそっと話しかけた

貴「……エース」

エ「ｯｯ……」(ﾋﾞｸｯ


エースの身体が少し跳ねた


貴「大丈夫、ルフィのことだもん
すぐに目を覚ますよ
誰もエースを責めたりなんかしないから」

エ「……っっ…ｸﾞｽｯ…」

貴「私もね、エース
サボにあなた達のこと頼まれてるの
だから、１人でなにもかも背負わなくていい
楽しいときも辛いときも
私たちは半分こ！でしょ？
いつだってそうして来たじゃない」


ルフィの方に振り向くと

貴「あれ？」


マグラはいつの間にかいなくなってた


そのあとは、エースが落ち着き

ルフィが目を覚ますまで


私はずっと2人のそばにいた









心のケアも姉の仕事なのです

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