愛しのクチルズ (ページ28)

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卒業式の思い出① ページ28

私は今卒業式に来ている

私じゃない。

ジェヒョンのだ

私たちは同じ年なのにジェヒョンは芸術学校で私はインターナショナルスクールに進学した

そのため学生生活はバラバラだった

来てみると沢山の人に囲まれるジェヒョンを眺めているだけで苦しくなった

なんで私はこの学校に居ないんだろうか…ジェヒョンの隣に私が居ないのか考えてたら悲しくなった

めでたい場所なのに素直にお祝いできないのが悔しくてジャニヒョンにくっついた

JO「なに、どうしたの？寂しくなっちゃった？」

「うん」

そう頷くとジャニさんは笑いながら私の頭を撫でてくれた

決して茶化すことなく私の心と向き合ってくれるジャニさんが好き
感謝の気持ちを込めてもう一度ぎゅうと抱きつく

するとジャニさんが気を利かせてくれてドヨンと一緒に先に車で待っててサプライズしたら？と言ってくれた

「大丈夫…です。みんなで写真撮らなきゃいけないので」

ドヨンヒョンもなんとなく察していたのか、自分の後ろに隠す様にしてジェヒョンへのプレゼントを渡すタイミングについて話をしたりして待った

ああ、嫌だ。ニコニコ笑いながら級友と2ショットを撮る姿を見ていよいよ耐えられなくなる

ドヨンヒョンの背中に隠れる
まだジャニさんみたい抱きついてもいいのかわからなくて、ドヨンヒョンの背中に隠れていた。
「ヒョンごめん。今だけこのままでもいいですか？」

DY「今だけじゃなくていつでもいいよ。Aが落ち着くまで」

「ありがとうございます」