よんじゅうわ ページ49
sideA
みんな急いで図書室を出る。もちろんエミさんとマンちゃんはレポートを持って。
急ぎめに足を走らせて4分。昨日もきた医務室の扉の前にきた。
ほのかな薬品の匂いが鼻をくすぐる。
「じゃあ…いくで。」
マンちゃんの合図で私達4人とも医務室に入った。
がちゃり
「お、来たな。」
そこには私達を除く我々国幹部全員がいた。
「何ですかこの異様に重い空気…。」
『だよね。』
思わずエミさんも突っ込んでしまうようだ。
誰も喋らない雰囲気な中で、我らが総統グルッペンが口を開いた。
「ここに来てもらったのは他でもない。Aの事だ。」
『…ですよね。』
まあ医務室に幹部全員召集令出す時点で察してはいたけども。
グルッペンがぺ神に合図をする。
ぺ神はそれを分かっていたかのようにすらすらと話し始めた。
「えっと、まずAちゃんの事なんだけど、ケモ耳を治せる薬が完成しました。」
思わずみんなが声を発す。
そりゃそうだよね。この生活に慣れてきちゃってたんだから。
「それで、早速治そうと思うんだけど…みんな…そして何よりAちゃん。覚悟はいい？」
みんなが一斉に頷く。私も力強く頷いた。
ペ神が出してきた薬入りの水を飲む。
これでケモ耳の生活は終わりか…長いようで…短かっ、た、な………
ぷかぷか、と水に浮いているような感覚。
「…い、！…い！………おい！！」
『ふぁっ！！？』
がばッ、と起き上がる。
「ったく、いつまで寝てんねん！！みんな待っとるんやぞ！！」
目を開けるとそこには見慣れた顔が。
『しっ、ま？』
「…おうシッマやで。ってはよ着替えんかい！」
『う、んありがと。シッマは扉の前で待ってて。』
どうやら長い時間眠っていたようだ。頭が少しズキズキする。
「急いでな！」
『っわ…！』
頭をぐしゃっ、と撫でられる。
…そっか、やっぱりケモ耳、無いんだなぁ…。
私は急いで着替え始めた。
____end
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ぽめ＊(プロフ) - まっちゃさん» 有難うございます！！良ければ他の小説の方もぜひぜひ…！ (2018年9月1日 16時) (
レス) id: 5b16671b32 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 面白かったです！投稿お疲れ様でした。おっつぅー！ (2018年8月30日 19時) (レス) id: 398baeef2c (このIDを非表示/違反報告)
海 - ぽめ＊さん» こちらこそ、楽しい作品をありがとうございました。（意味深） (2018年8月23日 17時) (レス) id: 60baeb2049 (このIDを非表示/違反報告)
ぽめ＊(プロフ) - 海さん» わわわ…！！有難うございます〜！！！ (2018年8月23日 9時) (レス) id: b713ea83a9 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 初コメ失礼します。楽しく見させていただきました。完結おめでとうございます！ (2018年8月23日 9時) (レス) id: 60baeb2049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽめ＊ | 作成日時：2018年4月6日 16時
