じゅういちわ ページ13
sideA
『〜っ！！』
『ちょっと早すぎ…！？逆に疲れる！！』
「……………。」
『無視！！？』
(シッマから逃げられたものの、この体勢はきつい！)
心の中で悪態をついていると、ゾムが急に立ち止まった。
『うわ！あっぶない…！！』
急に止まったせいで私が落ちそうになる。
何とか踏みとどまった。
ゾムは私を担ぎ上げたまま、すぐ武器庫の中に入って行ってしまい、
扉をバタンと閉めて私をそっと降ろしてくれた。
『え？何？』
びっくりして思わず声を出してしまう。
するとゾムが口に指を当ててしーっという合図をしてきた。
『は？』
意味が分からなくて困惑していると、
ゾムがちょいとょいと扉の方を指差した。
喋らず扉の方を見ていると、ドタドタドタという足音が聞こえてきた。
息を飲んで静かにまっていると、足音がどんどん遠ざかって行った。
「………はぁ。良かった〜。」
ゾムがそういうのと同時に、私の緊張の糸もすぐに切れた。
『いや、ホントそれ。いつから気づいてたの？』
「んー、ちょっと早すぎって言い始めたくらいやで。」
『まじか。結構前じゃん。』
『…ゾムやっぱ優しいね！さっきも助けてくれたし、食害はするけど結構ゾムの事好きだよ？私！』
「ッ！！」
日頃の感謝をゾムに伝えてみる。あ、結構照れるこれ。
「…………………。」
『あれ？ゾムさん？おーい？』
何故かいきなりゾムが喋らなくなった。そして徐々に私に近づいてくる。
え？怖い怖い怖い(汗)
ついに壁まで追いやられてしまった。
『あ、あの？ゾムさーん？』
「………。」
一応話しかけてみるがやっぱり反応がない。
とん
ゾムが私の後ろの壁に手をついた。
『ッえ…。』
まァ壁ドンというやつで。
思考が停止して動かない。
ゾムは壁に手をついた反対の手で私の猫耳を触る。
『…にゃ………。』
少しくすぐったくて声が出てしまった。
「…かわええなぁ…。俺だけしか見れないようにしてあげよか？」
『…ッ！！』
ぎゅっと目をつぶっていると、笑い声が聞こえてきた。
「…ッあっはっはっはwwwww」
『え？……！！』
すぐにからかっていたのだと理解して顔が真っ赤になる。
『…もう…！！』
その後、2人で武器庫を出てすぐに見つかりまた追いかけられた。
「あー…。ほんま気ぃ狂うわ。」
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ぽめ＊(プロフ) - まっちゃさん» 有難うございます！！良ければ他の小説の方もぜひぜひ…！ (2018年9月1日 16時) (
レス) id: 5b16671b32 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 面白かったです！投稿お疲れ様でした。おっつぅー！ (2018年8月30日 19時) (レス) id: 398baeef2c (このIDを非表示/違反報告)
海 - ぽめ＊さん» こちらこそ、楽しい作品をありがとうございました。（意味深） (2018年8月23日 17時) (レス) id: 60baeb2049 (このIDを非表示/違反報告)
ぽめ＊(プロフ) - 海さん» わわわ…！！有難うございます〜！！！ (2018年8月23日 9時) (レス) id: b713ea83a9 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 初コメ失礼します。楽しく見させていただきました。完結おめでとうございます！ (2018年8月23日 9時) (レス) id: 60baeb2049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽめ＊ | 作成日時：2018年4月6日 16時
