Zero ｰ俺は兄さんが苦手だｰ

･ ページ33

2019.03.04




｢one！dream！ｱﾆｮﾊｾﾖ！tomorrowxtogetherｲﾑﾆﾀﾞ！｣






俺たちはデビューした。





スビンは泣いてた。




ヨンジュンも泣いていた。




弟たち3人は楽屋で泣いていた。




俺は……。




人前で泣かない。




こいつらにまだ1度も泣き顔なんて見せたことがない。



ヨンジュンにも。





prrrrr…)))



ちょっと外で電話に出よう。





『ヨボセヨ…？』


ｷｰ)｢お、あんにょん｣


『あ、キボムさん笑 』


ｷｰ)｢デビューおめでとう。｣


『見てくれたんですか？』


ｷｰ)｢そりゃもちろんだろ笑｣


『ありがとう…ございます……』



あれ、なんか目が熱い。


なんだろう。


温かいものが溢れ出てくる。



ｷｰ)｢ん？どうした？いつものAじゃないみたいだよ？｣




俺、泣いてるんだ…。




『…ｯヒョ、ヒョンｯ…』


ｷｰ)｢どうした？A｣


『俺、っ…デビューできたっ…』


ｷｰ)｢よくがんばったね。｣


『…っヒョンにっ…』


ｷｰ)｢うん。｣


『…あ、あいたいっ…ｯｸ…』


ｷｰ)｢うん。いつでも連絡しておいで。

明日俺オフだからどっか行く？｣


『…いいの？』


ｷｰ)｢もちろん。2人でどこか行こう。｣


『ありがとう…ヒョン…』





久しぶりに泣いた。


初めてキボムs…キボムヒョンに甘えた。


まだまだ始まったばっかで大変だけど


俺、がんばる。







･





HK side





今日、デビューしました。




俺らは泣いていた。




デビューできたことへの安堵と




まだ信じられないって言う気持ちと。




色んな気持ちがいり混ざって




涙になった。




そんな中、Aヒョンの目に涙は無い。




元々人前で泣くような人ではないからなのかも。




あれ、ヒョンの姿がない。




トイレ行きたいし、ついでに探してこよう。








･








いやぁ、デビューしちゃったよ。




まだ信じられない。




ん？誰かの話し声がする…。




あ、Aヒョンだ。




電話かな？



･



え、泣いてる…？




･




『…ｯヒョ、ヒョンｯ…』




『俺、っ…デビューできたっ…』




『…っヒョンにっ…』




『…あ、あいたいっ…ｯｸ…』




『ありがとう…ヒョン…』







AヒョンのヒョンってV先輩だよね…？


え、でも嫌ってるよね？


どういうこと？


ん？BTS先輩たちは今番組撮影中じゃないっけ？


だからV先輩に電話なんてありえない。


え？なんなの？

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